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〔調査〕単勝オッズ10倍以上限定リーディング!

 よく競馬中継で人気を伝える際に、「単勝10倍以下は6頭と人気は割れています」とか言われる。裏を返せば10倍以上の馬は勝ち目が薄いといった意味合いが込められている。

 ならば、単勝オッズ10倍以上の馬を勝たせるジョッキーは優秀なジョッキーということになるのではないか。そこで、2006年度の単勝オッズ10倍以上限定の騎乗成績を調べてみた

 まず、勝率順位を見てみる。なお、野球の打率順位を決めるのと同じ理屈で規定騎乗回数を設ける必要がある。ここでは、単勝10倍以上の馬に1日2回以上乗っていることを規定とし、7月23日までにJRAは60日開催しているので、単勝10倍以上の馬に120回以上騎乗している騎手に限ることにする。

 で、勝率順位はこうなった。
順位騎手勝率勝数単勝
回収率
複勝
回収率
1位川田将雅6.58%16勝162.1%107.9%
2位安藤勝己6.56%8勝95.0%89.4%
3位秋山真一郎6.14%17勝164.4%88.1%
4位藤岡佑介5.86%14勝113.7%118.5%
5位蛯名正義5.29%9勝77.6%86.9%
6位太宰啓介4.86%7勝91.0%90.6%
7位岩田康誠4.72%11勝129.4%80.8%
8位佐藤哲三4.28%11勝140.9%69.7%
9位武士沢友治4.17%7勝101.0%70.1%
10位田中勝春3.97%12勝120.0%99.8%

 1位は川田、という結果になった。最近あちこちの競馬関係ブログで川田人気が高まっているのが目に付くが、その要因はこういうところにあるのか。勝ち数リーディングは秋山となった。先日の記事でも触れたが、かなり頼れるジョッキーである。

 ちなみに、単勝回収率が100%以上で、全騎乗成績での単勝回収率より20ポイント以上アップした騎手は、
安部幸夫218.1%242.0%
川原正一187.6%214.9%
熊沢重文147.8%170.5%
松岡正海143.6%165.8%
川田将雅139.7%162.1%
和田竜二139.3%161.5%
佐藤哲三116.2%140.9%
岩田康誠108.9%129.4%
田中勝春98.5%120.0%
藤岡佑介89.4%113.7%

 同様に複勝回収率も見てみたが、20ポイント以上アップしたのがいなかったので、閾値を5ポイントに下げてみると、
藤岡佑介100.3%118.5%
川田将雅101.8%107.9%
勝浦正樹101.6%107.7%
木幡初広101.5%106.5%

 藤岡がかなり頑張っているのがわかる。川田も良い。

 人気薄に限定すれば、リーディング上位ジョッキーよりも、上記のような騎手たちのほうが優れた腕を持っていることがわかった。
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