《振り返って》
　上村がＧ�Tを勝つとはねぇ。乗れる若手として94年の東京優駿でナムラコクオーを任されるもコテンパンな負け方になり、その後だんだんと勝ち鞍が減り出すと海外修行。帰国してもいま一つパッとしないどころが、サイレンススズカにゲート内で振り落とされて無様なレースをしたり、重賞レースでレース中に重量調整の鉛を落として重量不足による失格になるなど、もうこの人はダメだと思っていた。
　スリープレスナイトは、今日このメンバーなら、何回やっても勝ちそうだが、2着以降はどうなるか分らんだろう。何せ、このレースにしては流れが落ち着きすぎ(前半33秒6)。ちょっと速ければ差し馬の台頭もあり得た結果内容だ。
　ちなみに、スリープレスナイトの馬名は「sleepless night=眠れない夜」なわけだが(冠名スリー=永井氏の馬と思っている人が結構多いらしい…)、あれって父クロフネに引っ掛けてるんだとか。「太平の 眠りを覚ます 上喜撰 たった四杯で 夜も眠れず」。ウィットに富んだ馬名を付けたがるクラブ馬なので何かあるんだろうと考え悩んでいたが、これでスッキリ眠れるなぁ。