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〔調査データ〕2007年上半期 騎手成績

 先週、2007年の上半期を終えたということで、これまでこのブログで掲載してきたJRA開催の騎手月間成績を上半期の通算でまとめてみました。

 「もうちょっと早く出せよ」というお声があろうかと思います。ごもっとも。遅くなって申し訳ないです。


 …というわけで、心にもない反省の弁もそこそこに、まとめたデータをさっさと書き出していきましょ〜。(こっちだって色々あんだよっ。善意で出してやってんだから文句言うなっ)

 まとめたのは、「勝利数」、もちろん気になる「回収率」、その他にこれまで月間成績には出してこなかったデータもまとめてみました。


 まずは勝利数から。
 上位10位までの騎手について、各月間での勝利数とその順位も載せました。(月間順位は純粋に勝利数の順位で、騎乗数の多寡は無視しています)
2007年 上半期(1〜6月) 騎手 勝利数 順位
順位騎手勝数1月2月3月4月5月6月
1位岩田康誠87勝16勝1位9勝4位17勝1位14勝1位13勝1位18勝1位
2位安藤勝己70勝12勝2位19勝1位12勝5位13勝3位4勝17位10勝6位
3位田中勝春61勝10勝6位8勝5位14勝2位11勝4位7勝8位11勝4位
4位武豊58勝6勝12位8勝5位14勝2位6勝12位8勝5位16勝2位
5位横山典弘56勝11勝3位7勝9位12勝5位9勝8位6勝11位11勝4位
6位後藤浩輝51勝7勝10位10勝2位6勝11位10勝6位10勝3位8勝9位
7位蛯名正義47勝11勝3位4勝18位14勝2位7勝10位7勝8位4勝18位
8位中舘英二46勝9勝7位9勝3位6勝11位10勝6位8勝5位4勝18位
9位藤田伸二44勝----2勝40位14勝1位12勝2位16勝2位
10位四位洋文41勝11勝3位5勝13位9勝7位2勝45位4勝17位10勝6位

 岩田がぶっちぎりでリーディングをひた走っているのはご存じでしょう。しかし、月間ごとに見てみたら、2月以外は全て1位だった、という事実が見えてきました。そらリーディングになるわ。

 武豊が今年は不調だと言われていますが、月間ごとに見てみると、2位になったのが2回あるだけ。見事な不調っぷりが見えてきました。さて、下半期にどれだけ追い上げるのか。

 すごいのは岩田だけではなく、実は藤田もすごい。前半のほぼ3カ月は騎乗停止だったものの、後半3か月だけで9位に食い込んでます。後半3か月は1位、2位、2位。7〜9月は得意の北海道シリーズなので、この勢いはしばらく続くでしょう。最終的にどの順位になるのか楽しみです。


 続いて、回収率を見てみましょう。
 ここで、騎乗数が少ない騎手がとんでもなく高い値で上位にこないように、規定騎乗回数を定める必要があります。毎度のことですが、開催1日あたりに4回以上騎乗している騎手に限ることにします。上半期は52日間の開催があったので、208回以上の騎乗があった騎手が対象になります。

 まずは単勝回収率から見てみます。

2007年 上半期(1〜6月) 騎手 単勝回収率 順位
順位騎手回収率1月2月3月4月5月6月
1位大野拓弥138.7%86.8%3.9%155.5%54.0%73.2%455.5%
2位上村洋行134.5%429.8%0%98.0%56.8%87.9%81.5%
3位北村友一132.9%22.7%436.5%19.2%199.4%82.4%135.2%
4位武士沢友治120.8%226.4%30.5%4.4%91.2%339.4%29.1%
5位太宰啓介117.1%21.2%85.4%52.6%44.5%52.4%423.6%
6位小牧太108.8%70.0%121.0%147.5%85.8%132.3%81.7%
7位田中勝春104.3%100.1%59.5%154.4%69.2%101.8%141.6%
8位福永祐一103.5%150.5%61.5%104.3%51.7%116.2%138.3%
9位武幸四郎103.0%0%293.3%53.2%63.2%108.6%114.2%
10位安藤勝己100.6%125.2%123.7%72.9%124.7%61.5%85.4%

 ちなみに、月間の数字の色が薄くなっているのは、月間の騎乗数が規定に届いていないことを示しています。
 う〜ん…、5位までの騎手は、平均すると高い数値なんですが、月間ごとに見たら浮き沈みが激しくて、アテにしづらいですね。太宰なんて6月の特大ホームランだけでこの位置にいるようなもんですし。
 この中でアテにできるのは小牧、田中勝、福永でしょうか。100%を割り込んだ回数が2回しかない田中勝と福永を選ぶか、還元率75%(=100%−控除率25%)を割り込んだことが1回しかない小牧を選ぶか、といったところです。

 次に複勝のほうを見てみます。

2007年 上半期(1〜6月) 騎手 複勝回収率 順位
順位騎手回収率1月2月3月4月5月6月
1位上村洋行122.3%132.6%72.3%230.2%67.8%100.8%82.6%
2位松岡正海109.6%75.2%158.5%55.5%140.6%133.6%90.5%
3位北村友一106.5%129.1%130.2%54.7%72.2%116.8%149.5%
4位石橋脩104.1%110.4%56.5%64.0%239.1%43.7%83.8%
5位北村宏司99.4%69.9%65.0%159.0%92.9%119.2%78.2%
6位大野拓弥99.3%62.9%64.5%73.2%70.8%160.9%178.6%
7位福永祐一95.1%109.8%56.6%78.4%91.4%131.7%105.4%
8位小林淳一91.8%3.7%0%257.7%14.0%186.1%60.8%
9位岩田康誠90.1%88.6%70.4%77.0%122.6%93.3%82.9%
10位藤田伸二88.0%--108.9%97.0%76.1%82.0%

 100%を超えたのが4人だけになってしまいました。1人だけ100%を4回超えた北村友がアテできるといったところでしょうか。
 あと、5,6月と続けて100%を大きく超えてきた大野は、今後これが続くようだと楽しみな騎手となるでしょう。

 単勝と複勝ともに100%を超えたのは上村と北村友の2人となりました。北村友が使えることは何となく知っていましたが、上村は意外でしたねぇ。

 ここまで3つの表を出して、ふと思いました。勝利数の上位にいる騎手で、回収率で貢献している騎手は安藤勝と田中勝の2人だけ。あと複勝回収率の表に載った岩田も貢献しているとしましょう。じゃぁ勝利数でこの3人の直下につけている武豊と横山典弘の回収率はどうなっているのか? 気になるでしょ?

 以下のようになりました。

2007年 上半期(1〜6月) 武豊&横山典弘 回収率
騎手回収率1月2月3月4月5月6月
武豊単勝52.3%55.7%26.4%70.0%34.6%42.7%80.8%
複勝69.0%60.3%57.2%96.3%54.6%53.4%83.5%
横山典弘単勝69.5%131.3%47.6%57.1%43.9%59.8%61.4%
複勝69.9%70.4%83.2%77.3%53.4%49.0%82.0%

 こら全然買えんわ。


 さて、次に出すのはちょっとした試み。芝・ダート別、騎乗馬の性別別に見たら成績に差はあるのか、を見てみます。

 まずは芝・ダート別から。勝利数上位5人と特定の騎手について表に出します。

2007年 上半期(1〜6月) 芝・ダート別成績
騎手勝率単勝
回収率
複勝
回収率
岩田康誠14.9%76.4%101.0%
ダート20.0%87.7%81.1%
安藤勝己21.7%76.0%79.1%
ダート28.8%125.1%92.8%
田中勝春18.1%130.1%94.7%
ダート13.1%82.3%81.9%
武豊20.0%61.9%70.7%
ダート14.4%41.8%67.1%
横山典弘11.4%38.3%52.3%
ダート17.6%96.3%85.0%
小牧太7.5%83.0%81.9%
ダート10.1%132.9%76.4%
赤木高太郎2.9%40.9%79.4%
ダート5.8%36.8%54.3%
柴山雄一7.2%136.2%63.9%
ダート6.2%72.8%75.1%
安藤光彰3.6%42.2%78.9%
ダート5.9%60.2%44.3%
内田博幸9.5%148.2%93.0%
ダート11.2%76.1%62.9%
吉田稔7.0%127.9%67.5%
ダート8.5%73.4%57.8%
長谷川浩大9.7%73.4%42.2%
ダート3.1%52.8%68.2%
渡辺薫彦6.4%73.8%66.9%
ダート3.3%40.8%77.7%

 トップ5人を見て気づくのは、岩田と安藤勝はダートのほうが勝率が高い。それって地方出身だから? と思わずにはいられないですよね。だったら他の地方出身騎手や地方所属でJRAで騎乗の多い騎手はどうなっているのか調べてみました。結果は、地方・元地方騎手は柴山以外がダートのほうが高い、と出ました。地方騎手はダートで買え、と結論づけて良さそうです。(柴山は地方時代の騎乗数が他の騎手ほど多くない)
 逆に、ダートより断然芝が良いという騎手もいます。長谷川の芝の勝率はダートの3倍以上。渡辺も約2倍。また、表には載せませんでしたが、規定騎乗数に達していた中で一番酷かったのが小林淳。ダートは146回も騎乗しているのに1勝も挙げてません。ただの偶然でしょうか…?


 最後に、騎乗馬の性別別の成績を出してみました。

2007年 上半期(1〜6月) 牡・牝別成績
騎手勝率単勝
回収率
複勝
回収率
岩田康誠牡・セン18.6%84.1%88.8%
15.6%79.0%93.1%
安藤勝己牡・セン25.1%100.8%89.4%
25.6%100.3%77.2%
田中勝春牡・セン18.8%121.2%88.5%
8.9%71.6%86.4%
武豊牡・セン19.3%58.6%73.1%
11.6%34.2%57.2%
横山典弘牡・セン14.0%44.7%65.3%
16.7%131.9%81.6%
藤田伸二牡・セン18.8%87.4%95.2%
11.5%57.6%70.9%
角田晃一牡・セン11.2%160.7%132.5%
3.4%69.5%47.4%
柴田善臣牡・セン9.9%54.8%74.6%
14.1%60.7%85.2%
内田博幸牡・セン8.8%62.6%57.1%
13.0%186.1%109.0%

 予め言っておきますと、牡馬の平均勝率は牝馬より2ポイントほど高いです。なので、岩田くらいの差はいたって普通です。逆に安藤勝のまるで差がないというのは、牝馬をやや得意にしている、と見て取れます。そして、武豊くらい牡馬のほうが高いと牝馬は得意ではない、ということになります。
 明らかに牝馬で勝ててないのが角田です。っていうか、牡馬の時しか頑張ってないんじゃないか、くらい差があります。あと、表に載せなかったなかでは、赤木が牝馬に92回騎乗して0勝です。12勝の中に牝馬での勝利はありません。極端すぎです。(勿論それが悪いわけではありません。むしろ牝馬に乗る赤木は切ればいいとはっきりしているので有難いくらいです)
 逆に牝馬で買いなのは内田博幸です。やはり「思い出の馬はドラールオウカン」と言っているのは伊達ではない、ということでしょうか。


 さて、如何だったでしょうか? このデータを下半期に活かすも活かさないも好きにお使いいただければ良いのですが、これで損したとか文句つけられても私は関知しませんよ。これは今年の上半期の成績がこうだった、というだけのことであって、下半期の傾向を示すものではありません。馬券は自己責任ですよ〜。
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