月: 2008年10月

「ダンゴ打ち」2008年10月場所終了〜

 競馬重賞競走予想ゲーム『みんなのダンゴ打ち』の2008年10月場所が、昨日の菊花賞にて千秋楽でございました。

 2008年10月場所の優勝者は…、

nijiさんです。得点は 68050点 でした。

 nijiさんは8月場所からご参加いただいていますが、早くも初優勝を遂げられました。しかも大逆転劇。
 出だしの札幌2歳S、シリウスS、スプリンターズSを3連続的中なさいましたが、東京盃でかわされて2番手。以降追う立場が続きましたが、最後の最後で、菊花賞で4450円を見事に◎○的中で2万点以上の得点差を逆転しました。いやぁ、お強い。この勢いでぜひ連覇を目指してくださいませ。

 2位は、

 鎌倉重明さんです。得点は 50260点 でした。

 序盤の小刻みな加点の後、東京盃で◎○、京都大賞典で◎○△的中がハマって楽勝に思われましたが、まさかの逆転を食らってしまいました。

 それにしても10月場所はレースがなかなか荒れて面白かったですね。さすがに秋華賞を的中された方はゼロでした。

 さて、来月11月場所は、G�汽譟璽垢�目白押しです。中央もそうですが、地方ではいよいよJBCがあります。中央は13の重賞レース(変則日程が含まれますのでご注意を)、地方は11/3(祝)のJBC2レース、11/26(水)の浦和記念、11/27(木)の兵庫ジュニアグランプリが対象レースとなります。

 11月も『みんなのダンゴ打ち』をよろしくお願いいたします。

 (エントリーは随時受け付けています)

web競馬新聞『web楡馬』<第69回 菊花賞>号発行

web競馬新聞『web楡馬』菊花賞号(通巻59号)を発行しました。

 世間では5年5ヶ月ぶりの株安だったり、急激な円高など経済状況が刻々と変化しておりますが、web楡馬の内容はいつも通り。まあ楽しく生きましょう。

<通巻59号のラインナップ>

  • 本紙/鎌倉重明
  • 西ノ海嘉治郎 − 『制裁するは我にあり』
  • 青汁注射 − 『濃い化粧はある意味“偽装”』

web楡馬 通巻59号 菊花賞号

 次号は11月1日に 天皇賞(秋)号 を発行予定です。次号も『web楡馬』をよろしくお願いします。

web競馬新聞『web楡馬』<第13回 秋華賞>号発行

 web競馬新聞『web楡馬』秋華賞号(通巻58号)を発行しました。

 相変わらず訳のわからない事件だらけで世の中面白いですね。株価はえらい落ちっぷりだし(←言っているほど関心がないのが見え見えな文章)、偽装と農薬の合わせ技で、「偽インゲン中毒」になる人もいます。でもこれって想像妊娠みたいなもんだよね。
 そんなわけで、Web楡馬は今週も日本社会の現在に鋭く切り込む…わけもなく、相変わらずのやられっぷりです。

<通巻58号のラインナップ>

  • 本紙/西ノ海嘉治郎
  • 青汁注射 − 『歴史は繰り返す』
  • 鎌倉重明 − 『くろふね』

web楡馬 通巻58号 秋華賞

 次号は10月25日に 菊花賞号 を発行予定です。次号も『web楡馬』をよろしくお願いします。

【K馬券Q】(第4回) 〔タケユタカ学 第2講〕

 前回は 〔タケユタカ学 第1講〕 を執筆したわけですが、とても好評だった (誰からも非難されなかった) ので、気を良くして 第2講 も続けてやってしまいしょう。

 今回のテーマは、「今年の新人・三浦皇成との比較」です。前回の研究にコメントを寄せてくださった Pochi さんのご考察が大変に鋭いものでした。これは是非研究してみなくては、と早速着手しましたよ。

 間もなく武さんが作った新人最多勝記録を更新すると言われる大型新人・三浦と、前回の研究で落ち目と片付けられたもののデビューした年は大いに騒がれた武さんの新人時代。果たしてどちらが優れているのか。「Pochiさん仮説」が正しいとすると、三浦が新人時代の武さんと同レベルかそれ以上の成績ならば、武さんの斜陽が裏付けられるわけです。

まずは、武さんの1年目の騎乗成績と、三浦皇成の先週10月5日までの騎乗成績をお浚いしておきましょう。

[表1] 1年目騎乗成績

1着 2着 3着 騎乗 勝率 連対率 備考
武 豊 69 63 57 554 12.45% 23.83% 1987年度成績
三浦 皇成 65 54 44 553 11.75% 21.52% 2008/10/5 時点

 三浦皇成は記録更新にあと 5勝 というところまでに、10月第1週で到達したわけですか。なるほど、凄いですね。

 勝率や連対率では武さんが若干上ですが、回収率などではどうでしょうか。1年目9月末時点での武さんと三浦の成績について、単勝・複勝それぞれの回収率と、前回に使った「大舞台に強いぞインデックス」を示してみます。

[表2] 回収率&「大舞台に強いぞインデックス」

勝利 単勝
回収率
複勝
回収率
index
武 豊 48 68.98% 73.09% 78.06%
三浦 皇成 64 86.18% 70.30% 74.57%

 複勝回収率とインデックスは武さんが上回っていますが、さして高いわけでもない数値で、しかも大差があるわけではないので同レベルと言っていいでしょう。単勝回収率は三浦が差をつけました。これは武さんに比べ、人気のあまりない馬をも勝たせていることになりますね。この点では武さんより三浦が上です。っていうか、武さんは昔から人気馬に頼った成績の出し方をしていたんですねぇ。

 [表1]に戻ってよく見ると、騎乗数もこの時点で武さんの通年の数字に迫ってます (今日、武さんの新人最多騎乗数を更新)。まぁ、21年前と今とは事情が違うので単純比較はできませんが、周囲の三浦にかける期待の大きさが当時の武さんより大きいと言えるかも知れません。

 では、その辺りを見るべく、武さんと三浦それぞれ、いくつの厩舎の馬に騎乗したかを見てみましょう。

[表3] 騎乗厩舎数

騎乗
厩舎数
勝利
厩舎数
備考
武 豊 53 23 1987年9月末 時点
三浦 皇成 103 35 2008年9月末 時点

 両者を9月末時点で比較してみました。上記表の見方は、武さんはデビューから9月末までに 計53厩舎 の馬に騎乗し、23厩舎 に勝利をもたらした、となります。騎乗厩舎数は、騎乗依頼をしてきた厩舎の数ということになります[*1]。

 三浦は多くの厩舎から乗せてもらってますね。まぁ武さんとは時代が違うので単純比較はできませんが…。21年前はまだまだフリー騎手が少なく、まして他厩舎の新人を乗せようという風潮は根付いていなかった時代です。師匠の武田作十郎師が知り合いの調教師を訪ねて頭を下げて乗せてもらった上での「53」という数字です[*2]。

 じゃぁ三浦の「103」は何もしないで積み重なった数字か、というとそうでもないでしょう。

[表4] 地区別騎乗成績

北海道 関東 関西
1着 2着 3着 騎乗 1着 2着 3着 騎乗 1着 2着 3着 騎乗
武 豊 – – – – – – – – 48 45 37 372
三浦 皇成 40 31 28 291 23 19 13 234 1 1 2 11

 上記表は、両者それぞれデビュー年の9月末時点での、北海道(札幌、函館)、関東(福島、新潟、東京、中山)、関西(中京、京都、阪神、小倉)での騎乗成績をまとめたものです。

 武さんは9月末時点まで関西以外で騎乗が一切ないのに対して、三浦は北海道参戦しています。北海道に行けば関西の厩舎も来るため、そういった厩舎の馬に騎乗するチャンスは増えます。しかし、夏の北海道は東西のトップジョッキーが集まるため並みの中堅騎手でも厳しいものです。新人の身でそこへわざわざ飛び込んで、しかもリーディング争いを繰り広げたわけです。こんな騎手を周囲が放っておくわけがありません。厳しい環境に身を置くリスクに敢えてアタックして勝ち得た「103」と言えるわけです[*3][*4]。一方、新人時代の武さんはそんな冒険はせずに、ずっと関西で乗り続けておりました。

 とまぁ、単純に騎乗成績で見ても三浦が武さんより上。厩舎付き合いの広がり具合に至っては武さんを圧倒してます。っていうか、新人騎手が出す数字じゃないよ、と思ってしまう程です。

 上記は9月までの成績で見比べた話。あとは10〜12月の残り3か月間で、三浦が重賞を2つ以上勝って武さんに追い付き、追い越せば完璧です。「Pochiさん仮説」で武さんは斜陽の一途を辿るわけですね。


 今日はこの辺で終了です。来週は『web楡馬』秋華賞号を発行予定ですので、この記事を読んじゃった方はヒマ人のはずなので、そちらも読んでヒマつぶししてください。


[補足*1]
騎乗馬が重複して断ったり、除外や取消で騎乗がなくてカウントされていない依頼もありえるので、あくまで“少なくとも”の数です。

[補足*2]
武さんの前の記録保持者・加賀武見の時代はもっと厳しかったはずです。なにせ馬資源が少なく、一流騎手でも騎乗数確保に苦労していた時代ですから。

[補足*3]
関西での騎乗数「11」は、3月29日と30日の中京によるものです。裏開催である中京でまず騎乗する新人が多いのに対し、三浦の場合は逆で、デビューから4週は中山で騎乗し、5週目に中京へ。しかもその週はトップジョッキーが集まるG�騎�催の週。北海道参戦といい、どうも痛い目を見る確率の高いほうへと行きたがる騎手です。もしかしたら三浦はドM?

[補足*4]
三浦は北海道での騎乗を重ねた結果、函館・札幌で、74 の厩舎の馬に騎乗しました。北海道で活躍する利点の一つとして関西の調教師にも接点を作れることが挙げられます。将来トップジョッキーになった際のさらなる飛躍のための布石になるはずです。この北海道遠征中、関西の厩舎では、佐々木晶三、山内研二、鮫島一歩、加用正、森秀行といった厩舎の馬に特に多く騎乗しています。

web競馬新聞『web楡馬』<第42回 スプリンターズS>号発行

 web競馬新聞『web楡馬』スプリンターズステークス号(通巻57号)を発行しました。

 世間は金融危機だとか景気対策だとか言っていますが、競馬が開催され、生活に不可欠なわけでもない競馬に何十億、何百億という金が動いていて、どこが金融危機、不景気なんでしょうか? まぁギャンブルのやりすぎで放火するようなことにはならないようにしましょう。

<通巻57号のラインナップ>

  • 本紙/青汁注射
  • 西ノ海嘉治郎 − 『おじゃる』
  • 鎌倉重明 − 『どっちがいいのか』

web楡馬 通巻57号 スプリンターズS

 次号は10月18日に 秋華賞号 を発行予定です。次号も『web楡馬』をよろしくお願いします。

【K馬券Q】(第3回) 〔タケユタカ学 第1講〕

 いささか、馬券研究も飽きたので、(え〜っ!? まだ2回しかやってないのに…?) ここらで、最近どうも落ち目な感じが否めない武豊さんを研究してみようと思い立ちました。

 9月28日終了時点で121勝で、2位・岩田康誠と32勝差をあけてブッチギリのリーディングをひた走っているはずなのに、どうも落ち目な感じがしてならない武さん。

 今年の武豊は何かヘンだぞ、と思っている人はこれを読めば納得できるかも知れません。(できないかも知れません)

手始めに、今季の武さんの9月28日終了時点での成績をお浚いしておきましょう。

1着 2着 3着 騎乗 勝率 連対率
121 78 55 552 21.92% 36.05%

 いやぁ、これだけ見たら、十分な数字ではありませんか。勝ち鞍は挙げているのに何で落ち目に見えるんでしょうかねぇ。

 じゃ、今季彼が勝った重賞を見てみましょうか。

競走名 騎乗馬
フェブラリーS ヴァーミリアン
ファルコンS ダノンゴーゴー

 …あれ? これだけ? 2勝しか挙げてませんね。地方で関東オークスを勝ってはいますが、中央ではこれっぽっちなんですか、天下の武豊が…!? 去年の同時期は重賞11勝を果たし、最終的には15勝にまで達したのですがねぇ。

 つまり、大きなレースを勝たないんで印象が薄くなったってことでしょうか。それを明らかにすべく、ちょっと変わった指標を考えてみました。名付けて「大舞台に強いぞインデックス」。

 まず、1着の本賞金がどんな額のレースを平均的に勝っているのか、を見てみます。

 これは、1着になったレースの1着本賞金を合計し、それを勝利数で割ります。例えば、100勝を挙げていても、それが全て未勝利戦で挙げた騎手の場合、その値は500万円にしかなりません。逆に、唯一の勝利が東京優駿という騎手の場合は1億5000万円となります。他では勝てないものの、大舞台だけ強い騎手ほど高い数字になるはずです。

 上記の計算を今季の武さんに適用すると、勝利を挙げたレースの1着本賞金の平均は、905.62万円です。

 これだけだと周りと比べて高いのか低いのか判りにくいので、今季これまでの全レースの1着本賞金平均との比を見てみましょう。これが「大舞台に強いぞインデックス」となります[*1]。

 すると、9月28日現在の全レースの1着本賞金の平均は 991.99万円 (障害競走は除く) なので、

 905.62 ÷ 991.99 = 91.29%

 ありゃ? 平均を下回りましたね。

 参考までに、今季の「大舞台に強いぞインデックス」上位5位の騎手を以下に列挙しておきましょう。(障害競走は除く)

騎手 勝数 index
高野 容輔 1 393.15%
小原 義之 4 189.52%
川原 正一 1 184.48%
田中 学 1 184.48%
四位 洋文 39 180.39%

 今季の勝利がマーメイドSのみの高野がダントツ1位です。「大舞台に強いぞインデックス」の意味がお解りいただけましたか?

 でも、勝利数が少ない騎手が一発屋的に上位に来やすいのは確かで、どこかアンフェアな取組に見えますので、勝利数が10勝以上の騎手に絞ってみましょうか。

順位 騎手 勝数 index
1位 四位 洋文 39 180.39%
2位 岩田 康誠 89 145.70%
3位 池添 謙一 36 142.61%
4位 川田 将雅 60 139.75%
5位 横山 典弘 79 136.57%
6位 上村 洋行 24 130.42%
7位 幸 英明 44 122.25%
8位 小牧 太 54 119.03%
9位 藤岡 佑介 63 118.62%
10位 角田 晃一 22 114.88%
30位 武 豊 121 91.29%

 では、武さんはなぜ平均を下回ってしまっているのか、分析してみましょう。少なくとも、先ほどのインデックスから、大きなレースを勝っていないであろうことは解ります。でも121勝を挙げているんです。ということは、結論は簡単ですね。そうです。安いレースばかり勝っていることになります[*2]。それを確かめてみましょう。

 以下の表は、今季の武さんのクラス別騎乗成績を示したものです。

クラス 馬齢 勝数 騎乗数 勝率 単勝
回収率
未勝利 2歳 3 13 30.14% 79.23%
3歳 50 159
新馬 2歳 6 20
3歳 4 17
500万下 2歳 0 0 22.29% 72.23%
3歳 11 45
3歳上 15 63
4歳上 9 49
1000万下 3歳 0 1 13.92% 79.87%
3歳上 2 25
4歳上 9 53
1600万下 3歳上 0 10 7.69% 42.05%
4歳上 3 29
オープン 2歳 1 4 13.24% 29.85%
3歳 4 25
3歳上 1 16
4歳上 3 23
Total 121 552 21.92% 68.62%

 なるほど。これでハッキリしましたね。勝利数の半分以上が未勝利+新馬戦に偏っていて、やけに高い勝率を誇る一方、上位クラスでは勝率が低いだけでなく、たまに勝ったとしても人気馬での勝利が中心ということです。そりゃ今季の武さん乗れてないって思われますよ。

 一応、過去のインデックスはどうだったか、も見比べておかないといけませんね。以下の表は、武さんのデビュー以来の年度別「大舞台に強いぞインデックス」です。(2008年度は9月28日終了時点)

年度 index 年度 index
1987 97.17% 1998 153.19%
1988 123.03% 1999 131.98%
1989 145.54% 2000 129.99%
1990 152.12% 2001 146.26%
1991 139.15% 2002 146.39%
1992 111.53% 2003 120.84%
1993 144.51% 2004 124.18%
1994 133.20% 2005 141.40%
1995 117.96% 2006 163.15%
1996 132.48% 2007 136.37%
1997 149.22% 2008 91.29%

 今年、平均割れしてしまったらデビュー年以来の出来事ですね。しかも現在はデビュー年よりも悪いです。それにしても昨年からガクンと落ちてしまっていますが、これはどういうことなんでしょうか。

 察するに、昨年のリーディング争いで上半期は岩田の後を追う展開となり、岩田が北海道参戦や騎乗停止になってくれたお陰で何とか逆転できたわけですが、今年はもっと余裕をもってリーディングを突っ走りたいとの考えから、大きいレースは岩田にくれてやる代わりに、小さなレースでコツコツと勝ち鞍稼ぎをする、という手段に出たのではないでしょうか?


 …とまぁ、天下の武豊も落ちぶれた、と勝手に解釈して今回は終了〜♪ さて次回は、気が向けばタケユタカ学の第2講でもやりましょうか。

 その前に、今週は『web楡馬』スプリンターズS号を発行する予定です。おヒマでしたらそちらもよろしく。


[補足*1]
“大舞台に強い”というよりは、平均より高い賞金のレースを勝っているか、安いレースを勝っているか、を見る指標ということです。

[補足*2]
武豊がかつて挙げた年間200勝超ほどの勝ち鞍となると、平均より安いレースも勝たねばならないため、多く勝つほどこの数値はどうしても平均に近づくことになります。ただ、満遍なくいろんなレースを勝っていれば、平均より高額なレースも勝つはずなので、平均を下回ることはないでしょう。