月: 2008年8月

「ダンゴ打ち」2008年8月場所終了〜

 競馬重賞競走予想ゲーム『みんなのダンゴ打ち』の2008年8月場所が、本日のキーンランドC、新潟記念にて千秋楽でございました。

 2008年8月場所の優勝者は…、

私・青汁注射です。得点は 15660点 でした。

 序盤に微々たる点数は獲得したものの、いつも通りすぐに逆転されると思っておりましたが、クイーンSでまさかの◎▲△の3点的中を果たしてしまいました。そしてそのまま逃げ切りました。ごめんなさい…。

 2位は、

 nijiさんです。得点は 7170点 でした。

 nijiさんは今月からご参加いただいております。ありがとうございます。予想初日から早速2レースを的中。今月後半だけで合計3レース的中でしたので、その勢いで第1週からご参加いただいていれば、8月場所の優勝はnijiさんだったかも知れません。来月は第1週からお力を存分に発揮していただければと思います。

 さて、来月9月場所は、中央は11重賞あります。秋のG�気妨�けた重賞が続々です。また中旬には変則開催がありますのでご注意を。地方は、23日の船橋・日本テレビ盃が対象レースになります。

 9月も『みんなのダンゴ打ち』をよろしくお願いいたします。

 (エントリーは随時受け付けています)

web競馬新聞『web楡馬』<第44回 札幌記念>号発行

 競馬新聞『web楡馬』札幌記念号(通巻55号)を発行しました。

 オリンピックも明日で終わりです。個人的には野球と男子サッカーの噛ませ犬ぶりに感動しました。フィナーレはマラソン。石畳の上を走らせてしまう中国の発想がたまりません。
 オリンピックは4年に1度ですが、web楡馬はもう少し頻繁にやります。
 記事では『ボディ労』が久々に登場。日常では使えないあの言葉をじっくり堪能できます。そして楡馬存続の危機時代(web楡馬ができる10年前)を支えた非道氏が復活。その腕前や如何に?

<通巻45号のラインナップ>

  • 本紙/西ノ海嘉治郎
  • 青汁注射 − 『お待ちどお様』
  • デ・ラJ − 『またまたボディコン労働者階級』

web楡馬 通巻55号 札幌記念

 次号は9月27日に 神戸新聞杯号 を発行予定です。次号も『web楡馬』をよろしくお願いします。

【K馬券Q】(第2回) 人気と回収率の関係

 立て続けに、第2回も書いちゃいましょう。

 第2回のテーマは、第1回が好評だったので、ズバリ「人気と回収率の関係」です。

 前回と何が違うのか、ですか? 前回は「配当率」だったのが、今回は「回収率」になっていますよ。

 っていうか、ホントはこっちを第1回として書こうかと思っていたくらいで、前回のは第0回にでもしたほうがいいような内容です。あれって、そこいらの本に書いていそうな話ですから。対して、今回のはちょっと趣が違うと思います。

まず「回収率」という言葉の説明をしておきましょうか。ご存じの方にはどうでもいい話になります。

 「回収率」には大きく2通りの意味があります。1つは、投じた金額に対する、払戻を受けた金額の割合です。例えば、あるレースで、合計1000円投じて、2000円の払戻を受けたら、そのレースでの回収率は 200% です。1年間を通じて、合計100万円投じ、合計80万円の払戻を受けたら、その1年間の回収率は 80% です。

 もう1つの意味は、ある条件の下、同じ金額で、ある期間洩れなく投票し続け、その結果受けた払戻総額の、投資総額に対する割合です。例えば、1日間、武豊の全騎乗馬に単勝100円を投じるとします。仮に10回の騎乗があり、1着が 3回 あって、それぞれの単勝払戻が180円、200円、220円だったら、武豊のその日の単勝回収率は 60% (=(180+200+220)÷(100×10)) だった、という言い方をします。

 つまり、前者の意味では馬券を投じる側が主体となっている語で、後者は投じられる側が主体となる語なわけです。また、言うまでもなく、100% を超えて欲しい数値です。

 また、回収率の平均値は配当率そのものです。前者の意味では、あなたの日頃の回収率が 75% を大きく下回るようなら「馬券ベタ」と称され、75% 前後なら「普通」と称されることでしょう。100% を大きく超えるなら馬券で生きていけるかも知れません。

 で、今回は後者の意味での話です。なお、K馬券Qでは今後も「回収率」を大抵の場合において後者の意味で使うと思います。

 さて本題。馬券には単勝や複勝や3連単など様々な投票法がありますが、それぞれ1番人気の回収率ってどんなもんでしょうか?

 そこで、1988年から2007年までの20年間のJRA全レースの払戻結果から、各式別について年度毎に回収率を出してみました。

投票法別 1番人気の回収率
年度 単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
1988年 74.75% 82.21% 75.91%
1989年 75.68% 81.93% 78.59%
1990年 75.01% 82.81% 79.50%
1991年 76.90% 83.46% 78.38% 90.51%
1992年 76.84% 82.66% 76.50% 76.75%
1993年 76.51% 82.30% 79.16% 78.51%
1994年 75.14% 80.50% 79.35% 81.22%
1995年 75.34% 81.83% 75.95% 76.94%
1996年 76.98% 80.55% 73.26% 79.27%
1997年 75.08% 82.22% 76.53% 80.02%
1998年 75.87% 80.88% 75.70% 73.98%
1999年 76.06% 83.17% 76.19% 77.46% 82.44%
2000年 79.75% 80.85% 77.15% 77.26% 75.78%
2001年 75.89% 81.46% 75.52% 73.66% 75.33%
2002年 76.24% 80.78% 75.68% 76.35% 70.12% 75.21% 81.96%
2003年 75.15% 79.71% 77.45% 78.15% 68.87% 71.28% 72.73%
2004年 74.04% 82.24% 78.24% 76.18% 70.60% 71.29% 79.58% 65.19%
2005年 77.84% 82.37% 71.71% 73.01% 70.28% 69.25% 65.97% 57.98%
2006年 76.24% 82.51% 75.58% 70.57% 68.97% 68.52% 68.65% 33.26%
2007年 74.76% 82.79% 76.63% 76.97% 70.78% 74.99% 67.24% 47.87%
平均 76.01% 81.86% 76.65% 76.76% 71.46% 71.46% 71.90% 48.17%

 見渡してみると、さすがに配当率に近い数値が出てますね。単勝と複勝は他の投票法より高めの配当率が設定されていて、約 80% ほどであることを踏まえると、配当率より高めに出ている投票法は複勝、枠連、馬連だけで、あとは配当率より低い回収率です。

 そして、3連単! 悪過ぎでしょ、3連単。あんまり悪いので、個別に調べました。3連単の1番人気の的中率は 1.6% ほどで、これを第1回に記載した、支持率から凡その配当金を計算する式にあてはめてみると、4620円 くらいの配当金が平均値として出て欲しいところです。…が、実際に1番人気が的中した配当金の平均は 3017円 しかありませんでした。これって、割が合わないほど1番人気馬券が買われているか、確実性の高い1番人気しか的中できていないってことになりますね[*1]。まぁこの馬券が登場してから5年も経ってなくて、点数の多さの割には後半4レースでしか発売しないのですから、まだまだ上手い買い方・見極め方が見つかっていないということでしょうかね。

 あと上記表から、面白いことに気付きました。1991年に馬連、1999年にワイド、2002年に馬単と3連複、2004年に3連単がそれぞれ新馬券として登場したわけですが、いずれもその最初の年度は、以降の年度より高い回収率が出ています。最初の年は皆さん手探り状態で、とりあえず手広く買っとけ、ってことなんでしょうか? 1年目だけは特殊な購買心理が働くようです。んー、興味深い話ではありますが、この話って、次に新馬券が登場するまで役立てようがありませんね。次に出るとしたら重勝式?

 さて、1番人気の回収率を知ったなら、じゃぁ最低人気の回収率はどうなんだ、というのも知りたいのが人情というもの。で、調べてみました。

投票法別 最低人気の回収率
年度 単勝 複勝 枠連 馬連 ワイド 馬単 3連複 3連単
1988年 46.37% 47.38% 11.88%
1989年 46.25% 46.91% 10.34%
1990年 24.77% 45.63% 16.86%
1991年 39.29% 47.89% 5.48% 0%
1992年 50.83% 43.21% 7.26% 0%
1993年 53.23% 49.47% 46.92% 28.44%
1994年 48.61% 52.49% 8.77% 0%
1995年 46.41% 49.83% 36.03% 52.41%
1996年 50.92% 48.98% 37.67% 48.07%
1997年 40.33% 48.22% 48.34% 0%
1998年 59.20% 56.68% 26.81% 0%
1999年 47.33% 46.33% 38.19% 49.03% 138.08%
2000年 44.25% 42.95% 29.14% 0% 23.59%
2001年 49.47% 33.32% 43.45% 0% 27.89%
2002年 34.72% 53.93% 26.70% 31.55% 24.58% 0% 0%
2003年 39.72% 49.11% 0% 0% 11.74% 0% 0%
2004年 25.27% 34.10% 11.21% 0% 25.13% 158.44% 0% 0%
2005年 33.23% 40.98% 0% 127.22% 7.76% 0% 0% 0%
2006年 42.14% 38.80% 0% 48.41% 8.00% 0% 0.15% 0%
2007年 27.38% 37.45% 39.04% 0% 52.65% 0% 0% 0%
平均 42.48% 45.67% 22.30% 24.14% 24.19% 28.74% 0.03% 0%

 いやぁ、これはヒドイ。最低人気を買い続けてもあまりいいことは無いですね。馬連、ワイド、馬単で 100% を超えた年が1つずつありますが、 0% ってのもかなりありますね。ゼロは、その年度は払い戻しが1件も無かった、ということです。

 3連単に至っては一度も来たことないですよ。3連単は18頭立ての場合で 4896通り になるわけですが、3連単発売レース数は本日時点でもまだ 4896レースに到達していないので、1回も出てないことは確率的には仕方ないのかも知れません。

 3連複は1度だけ来てますが、これは4頭立て4番人気で配当金は 520円 に終わっています。なお、今年2月に、白富士ステークスで14頭立て364番人気で 127,790円 というのがありましたが、3連複も最低人気が来る確率は相当低いようです。

 以上そんなわけで、機械的に1番人気だけ買い続けても割と普通な回収率しか得られず、最低人気だけ買い続けるのはダメダメ。3連単はスマートな購入法がまだまだ成熟してないらしいことが判りました。

 ちなみに、なんでこんなテーマを設定したかというと、前回の延長です。極端な本命党と、極端な穴党では、実際どれくらい差が出るのか見てみたかったのです。今回の結果を見ると、やっぱり穴党って茨の道なんですかねぇ。

 まぁ、こんなデータを出してみても、1番人気や最低人気がどうとか気にすることなく、買いたいと思った馬券しか私は買わないですけど。


 次回のテーマは何にも決めてません。気が向いたら第3回を書きます。

 あと、8/23に『web楡馬』札幌記念号を発行予定ですので、ヒマだったらご覧ください (これを読んでる方はヒマな方だと思いますが…)。よろしくお願いします〜。


[補足*1]
1番人気が的中した場合に限らず普段から割が合わないほど馬券が買われているかどうかは、詳細な3連単の票数データがあれば判明するはずです。残念ながらそれが私の手元になくて…。
各レースでの全体と1番人気の票数が判れば、1番人気の平均支持率が判ります。それが、1番人気の的中率より高ければ、1番人気を信じ過ぎ・買われ過ぎということになります。

【K馬券Q】(第1回) 人気と配当率の関係

 突然ですが、馬券を研究してみようと思い立ちました。

 …と言っても、別に“馬券で儲けよう”などとは思っていませんよ。いいですか。私は、「馬券で金儲けする術」を研究するとは言っていませんからね。私が言っているのは、「馬券」を研究しようということですから。それに“研究”って言っても気付いたこととかを書くだけですし。

 っていうか、競馬で金儲けしたければ、主催者の下で働くのが一番です。(馬場整備バイトでつくづく実感しました)

 なので、ここでは“儲ける”といった気持ちで私は書きませんし、読んでみようという奇特な方も、そんな思いは捨ててお読みあれ。基本的にシャレですから。“馬券で儲けたい”などと思っている方は、他へどうぞ。

 さて、前置きはこの辺にして…。

 「K馬券Q」とおふざけも程々に銘打って、気の向くまま不定期に馬券を研究していく第1回の内容は、

「人気と配当率の関係」です。(って、タイトルに書いてますがな…)

 馬券を買う人のタイプには、人気馬券を中心に購入する「本命党」と、人気薄を中心に購入する「穴党」があり、どちらが良いのか、という話があります。実際はどうなんでしょうか?

 実は、長い目で見ると、「本命党」のほうが損をしにくいです。(“儲かる”とは言ってませんよ〜) 感覚的とか経験的にはそんな感じもしますが、何故そうなんでしょ?

 「配当率」とか「還元率」と言われる数値があります。これは、馬券を売る側(日本だとJRAなどの主催者)が払い戻す金額の、売得金に対する割合です。馬券の購入者側としては多く払い戻してもらった方が良いに決まっているので、配当率は高いほうが購入者側には嬉しい数値です。

 この配当率、日本では75%と言われていますが、実際には75%に固定されているわけではないことはご存じでしょうか? 実は的中馬券の支持率で変動します。具体的には、レースが荒れる(的中馬券の支持率が低い)ほど配当率は低くなり、堅く収まる(支持率が高い)ほど配当率は高くなります。

 そのことは数式を使って説明できます。的中馬券に対する払戻額は、以下の式で表されます。

 W=(勝馬の投票額)、D=(負馬の投票額)、P=(勝馬の数)、R=(第1控除率)、r=(第2控除率)、とすると、

 R、r はそれぞれ、0.18、0.10です。また、話を簡単化するために、単勝や馬連のように勝馬[*1]の数が 1 である投票法(3着払の複勝やワイドは 3)を例にすると、P は 1 (同着はここでは無視)なので、(W+D/P)は売得金そのものです。これを F と置き換えて上記式を整理すると、

 となります。この払戻額を、売得金 F で割ったものが、目指すべき「配当率」となります。

 この式において、 W/F とは、売得金に占める勝馬の投票額の割合、つまり単勝馬券だと「単勝支持率」と呼ばれているヤツです。よって、上記式は、支持率が高いほど配当率が高くなることを示しています。例えば、支持率 1% の馬券の配当率は 73.9% になりますが、支持率 50% の馬券の配当率は 78.8% になり、約 5 ポイントの差が生じます。

 以上が、「長い目で見ると、本命党のほうが損をしにくい」という根拠です。ですが、もちろん小松政夫ばりに「長い目で見て」平均化した場合の話であって、瞬間最大風速がどうなるかは分かりませんものねぇ。


 あと、おまけになりますが、上記の払戻額を勝馬の投票額 W で割ったものは「配当金」になります。レース確定後に発表されるアレです。

 ここで 100 を掛けている理由は言わずもがなですが、さらに正確には、これで求まった数値から、10円未満の端数を切り捨てたものが実際の配当金です。[*2]

 この式において、F/W は、上述の支持率の逆数です。よってこの式は、支持率から配当金を求める式になっています。(複勝やワイド、また同着を考慮すべき場合はこれでは無理)

 これを基に、Microsoft Excel で簡単に支持率から配当金の計算をさせる式を書いてみましょう。A1セルに、

=ROUNDDOWN((73.8/A2+0.1)*100,-1)

と記述しておきます。A2セルに、支持率を%値で与えてやれば、A1セルに配当金が出ます。但し、プラス10は考慮していませんし、82 より大きい値を入れると、100円を割ってしまいますんで、ご注意を〜。

 また、逆に、オッズから凡その支持率を求める式も書いておきます。B1セルに、

=73.8/(B2-0.1)

と記述しておきます。B2セルに、オッズを与えてやれば、B1セルに支持率が%値で出ます。但し、もともとオッズは端数を切り捨てられた上での数値なので、正確な支持率にはなりませんよ〜。あくまで「凡そ」です。

 支持率は、世間が考えたその馬券の的中確率、と見做せます。馬券を購入する際に、その的中確率が自分の思うものと、世間が思うものと、どの程度の差があるのかをチェックするのに、この Excel が使えるかも知れません。まぁ、100%的中するという絶対的な自信を持って購入する人には不要ですねぇ。(私も使わないですね)


[補足*1]
ここで言う“勝馬”とは1着馬のことではなく、的中の組合せのこと。馬券の正式名称が「勝馬投票券」であることからも分かるかと思います。馬連とか3連単とかは、厳密には馬にではなく、組合せに投票していますよね。逆に、不的中の組合せを“負馬”と呼びます。

[補足*2]
実際、この式に適当な数値を代入して計算してみると分かりますが、大抵の場合で1円単位の端数が出ます。この切り捨てた分は主催者の取り分になります。配当金の数字だけ見ると、それくらいなら…とも思えるのですが、1票あたりでは小さくとも、全的中馬券で合計してみるとそれなりの額になります。JRAでは、端数切り捨て分だけで年間150億円以上になった年もあるそうです。

ちなみに、今年からJRAが始めた「プラス10」は、この端数切り捨てによる収得金が財源ではないでしょうか。トータル的に財源としては余るほど十分です。主催者の収益は売得金からの控除金が本来であって、端数切り捨て分は本来的な収益ではありません。本質的には馬券購入者に還元すべきものです。昨年まではそれをJRAが自分たちのものにしていたのを、今年になってファンに還元しようというだけのことです。それもほんの一部に過ぎないはずです。端数切り捨ては、毎レースの各式別で勝馬1票あたり0〜10円未満が発生しますが、平均して5円発生すると考えれば、2レースに1度の確率でプラス10を全式別に適用することがない限り、端数切り捨て分を全て還元し切れません。

そんなわけで、プラス10はJRAが出血サービスをしてるかのような印象を抱いているとしたら、それは間違いですよ。あれくらいはむしろ馬券購入者としては払い戻してもらって当然のものですから。そう考えると、プラス10の仕組みだと、穴党の人はガチガチ人気の馬券は買わないから、端数切り捨て分を払うばっかりで受け取れないですね。本命党に持っていかれちゃうわけです。あー、その意味でも本命党のほうが損しにくいですね。