現在金曜の午前１時20分である。この新聞が配られるまでもう12時間もない。そして今テレビではあのコンサドーレ札幌の試合が目の前で放送されているが、この番組のオープニングが壮絶だった。アナウンサーが二人でサポーターのように「コーンサドーレ！」と連呼していたのである。見ていた人ならおれの言いたいことはわかってくれるはずだ。どうして誰も公の場で素直に「名前を何とかしてくれ」と言わないのだろうか。チームの存在自体は別にいいのだが、「道産子」の逆に「オーレ」はあんまりだろう。
　で、本命はエイシンバーリンで行く。スタートの悪さは南井の腕でフォローできる。小回りの中京もこの馬にはプラスだ。対抗はヒシアケボノ。だらしない角田が心配だが、絞れれば間違いなく勝負になる。要注意はノーブルグラス。右欄では吉田になっているが、実際は安田富男が乗るということで、怖い。それに尽きる。押さえには２着ぐらいはありそうなビコーペガサスと無視したら来そうなメイショウテゾロまで。

　今週は昨年からＧ�Tに昇格した高松宮杯。私は競馬人生の中で今までたった２回だが万馬券をとっている。一つはミホノブルボンが勝ち、当時は人気がなかったライスシャワーが２着に突っ込んできた日本ダービー、そしてもう一つが平成４年の第22回高松宮杯である。この年の高松宮杯はミスタースペインが勝ち、２着はホクセイシプレーだった。高松宮杯が2000ｍで行なわれていた一昨年までは、結構当てていたような気がする。一昨年も馬連4340円を1000円取ったし…。しかし、昨年は１番人気のヒシアケボノから勝負してしまい、外してしまった。今年もあまり自信はないのだが一応予想すると、本命は昨年の勝ち馬フラワーパーク。前走、前々走は昨年のスプリントチャンピオンにとって少し不満の残る内容だったが、ここを目標に仕上げてきているので、問題はないように思える。対抗にはシンコウキング。前走の内容もなかなかよかったし、昨年のスプリンターズＳでは離された３着だったが、ここでも決して見劣りはしない。３番手にはシンコウフォレスト。キャリアは浅いが、それをカバーできる能力を持つ馬と見た。後は、何としてもＧ�Tが欲しいビコーペガサス、叩かれて良化のホクトフィーバスまで。

　「引退まであと２年もないんだからね」昨年、新潟記念を制した田原成貴はこう言った。そして先月の天皇賞で彼は「トップガンのためにも今年いっぱいは現役でいようと思います」とコメントした。まさに引退を惜しんでくれと言わんばかりである。そんな田原が今週の主役です。ということで、本命はフラワーパーク。無理矢理にでも人気馬の死角を見つけ出したいところだが、メンバーがこれでは仕方ない。対抗には、人気落ちが予想される実力馬ヒシアケボノを推す。暖かい季節になり、馬体も絞れてくるだろう。ハイペースになればなるほど怖い、確実な末脚のビコーペガサスは３番手。また、前走で殺人的なレコードタイムを叩き出したエイシンバーリンは、ハナを奪えないとモロい面があるので押さえまで。その他の注目場、シンコウキング・シンコウフォレスト・マサラッキはＧ�Tでは役不足とみて無印にします。個人的には南井克巳騎乗のエイシンバーリンを応援。