楡馬.com presents.
JC招待関係者のみなさん。東京競馬場名物フジビュースタンドからは日馬富士が見えるんですよ
中央競馬専門紙
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楡馬
本紙/青汁注射

 先週末から有馬記念のファン投票が始まったらしい。その昔、ニホンカイユーノスやケイエスヨシゼンなど、JRA所属でない馬はおろか、フクイチやシマヅショウリキなど、軽種馬ですらない馬を投票してみたことがあるのだが、あれはいったい何位に入ったのだろうか?

 それはさておき、今年のファン投票の告知でプレゼント賞品の紹介を見てみると、おっ、なかなか豪華ではないか。昔はせいぜいブルゾンとかマグカップとか、いかにも金かけてないものばかりだったが…。

 しかし気になったのはD賞…。なんだコレ?

 これを見て最初に頭に浮かんだのは…

 赤城乳業「濃厚旨ミルク(生キャラメル)」。カラーリングがバッチリ同じ。パクリじゃねぇのか?

 まぁ赤城乳業はおいといて、このプレゼント、何かと思ったら来年の干支「丑」ということらしい。しかし、牛ったって何もホルスタインにするこたぁないだろうに。牛だったらなんでもいいのか?

 じゃぁ何か? 再来年の寅年には酔っ払いのターフィーとか、『男ハツライオー』…じゃなかった、『男はつらいよ』の主人公の格好したターフィーのぬいぐるみとか配るのか?

 まぁ、近年のファン投票には意味を見出せないので投票もしないから賞品に文句言える立場じゃないんだけどさ。

 川崎憲次郎をオールスター1位にするほどの力で、まったく無名の条件馬を有馬記念に出走させられるのならファン投票してやってもいいと考えている青汁注射のJC予想をそろそろ…。

 本命はメイショウサムソン。いつぞやの鞍上弱化から、今回これ以上ない強化。その振れ幅たるや競馬史に残るものがある。引退レースになると言われている次走も騎乗するためにも、石橋にはここは何としても結果を出してもらいたい。

年の暮れ

 早速だが、二日酔いだ。焼酎は次の日に残らない、という話は聞いたことがあるが、やはりロックでがぶ飲みしたらダメらしい。ああ、気分悪い。

 で、紅白歌合戦が今年もあるらしい。毎年視聴率が下がり続けているのでNHKはいろいろと策を考えているらしい。ターチン(ミスターチルドレン)出演させたり、さだまさしを落選させたりと出演陣を豪華にするとか、司会者に、とってもとってもとってもおもしろい中居さんや、何をやってもトリックの芝居になる仲間さんを用意したりと、大変な工夫ぶりである。

 しかしこれじゃあ、視聴率50%も厳しい。高視聴率をとるためには抜本的にやり方を変えなければならない。ここで私案を披露する。

 まず出演者は全員全裸に濡れティッシュ1枚の姿で登場させる。濡れティッシュはもちろん右乳房に貼り付ける。あとは、毎年やらないで辰年だけとか開催すれば盛り上がる。もしくは大喪の礼の日にやれば視聴率も70%位になる。海老沢会長、この企画2千円で買ってよ。

 さて、今週の予想。モー娘。の紅白落選に加護ちゃんが上から目線でコメントすると見た。私の苦労に比べれば的なコメントにヲタの皆さん涙目。私も涙目。

 で競馬の方は、石橋を乗せるためにわざわざ落馬骨折してくれた武豊に感謝しつつ、メイショウサムソンを本命。前に行く馬が多いと思うが、粘ってくれるのでは。あとは空気を読まないルメール爆弾炸裂の可能性あり。ペリエはもう信じない。

(鎌倉重明)
第28回
ただいま円高ですが、賞金の受け取りは
円建てですか? それとも自国通貨建て?

Japan Cup
通巻63号 平成20年11月29日 楡馬どっとこむ 代 表/西ノ海嘉治郎
編 集/青 汁 注 射 
第28回 ジャパンカップ (GT) 11月30日 東京競馬場 芝2400m
"メイショウサムソン 石橋守" …実にしっくりくる馬柱だ
枠番馬番馬名性齢斤量騎手
1 1オウケンブルースリ牡355内田
2メイショウサムソン牡557石橋守
2 3トーセンキャプテン牡457ペリエ
4ウオッカ牝455岩田
3 5ダイワワイルドボア牡355北村宏
6パープルムーンセ557スペンサ
4 7ネヴァブション牡557横山典
8トーホウアラン牡557藤田
5 9ディープスカイ牡355四位
10オースミグラスワン牡657川田
6 11シックスティーズアイコン牡557ムルタ
12マーシュサイド牡557カステリャ
7 13マツリダゴッホ牡557蛯名
14ペイパルブル牡557ムーア
15アサクサキングス牡457ルメール
8 16スクリーンヒーロー牡457デムーロ
17アドマイヤモナーク牡757安藤勝
18コスモバルク牡757松岡






西

出 走 取 消
ある小学生の記憶

 今回はジャパンカップか。そういえばロッキータイガーが2着に来た年のレースを生で見ていたので、その時の記憶でも書いてみますか。忘れたらいやだし。

 レースの頃には上がっていたが、当日は雨で、馬場もお世辞にもいいとは言えなかった。レースの頃には、かかとの部分に縦に名前が書かれたクリーム色の靴の中は水浸しで、歩くたびに重たい音を立てていた。競馬場も今とは違い、府中本町から競馬場までの通路がなかった。所要時間は大して変わらなかったが、ぞろぞろと列をなして公道を歩いていった。途中には、その場にテーブルを広げて、赤ペンを耳にした胡散臭い予想屋や、何故かベルトだのを売っているおっさんがいて、競馬場の入口付近には、これまた得体の知れないドアのない飲み屋が並んでおり、うまそうなにおいをさせていた。

 競馬場の開門ものどかなもので、10分前くらいに行けば、自由席の一番良いところを簡単に取ることができた。徹夜組はいたのかもしれないけど、昔の府中で見た記憶はない。門が開くと、僕は父と二人分の席を確保すべく、府中のゴール前、15〜16番柱の間の2階席目指して全力で走った。当時の競馬場はオッサンばかり。50メートル8秒台の小学生でも楽に良い席を取れた。10分くらいすると、父が悠々とやってきてそこに座り、そこからは昼過ぎまで好き勝手に競馬場の中をあちこち見て回った。

 小学生が人混みに呑まれると席に戻れない可能性があるという理由で、メインの2レースくらい前から席に戻っていた。馬券は前日、遅くとも午後の早いうちには決めて、父に買ってもらっていた。

 で、昭和60年のジャパンカップに戻ろう。人気はもちろんルドルフ。でも僕らが注目していたのはロッキータイガー。当時は「公営の馬」という区別しかなかったが、やはりそういう馬に頑張って欲しいと思い、「桑島!桑島!!」と声を出して応援した記憶がある。鞍上の桑島の騎手服(当時は地方の騎手は自分の勝負服を着れた)青、白星散、白袖は今でも焼きついている。結果は2着だったが、ゴール前に引き上げてくるときに起こった歓声は、ルドルフへのそれに負けないものだった。

 当時の地方と中央の壁は、今とは比べる意味もないほどに厚かった。ロッキータイガーはもちろん初コース。もちろん芝も中央もぶっつけ。それだけでも凄さを感じてもらえると思う。しかも、当時の南関東のレベルは尋常ではなく、このクラスの馬が他にも3頭いた。事実上のトライアルレースになった東京記念では、ライバルのテツノカチドキを辛うじて負かして、何とか権利を取ったのである。野平祐二は「競馬に絶対はないが、ルドルフには絶対がある」と言ったらしいが、もしルドルフが年末に東京大賞典に出たとしたら「ルドルフは絶対にない」と言われていただろう。中央では無敵のルドルフも、大井の3000mでロッキータイガーにテツノカチドキ、カウンテスアップ、スズユウを相手にしたら、良くて穴馬、普通に見れば噛ませ犬である。なお、ロッキータイガーはその東京大賞典で8歳(旧年齢)のスズユウに負けている。

 オッサンの昔話はこの辺にして、今年の予想でもしますか。なお、予想の腕は小学生の頃と同じか、それ以下であることを予めご了承いただきたい。本命はメイショウサムソン。相手は確かに強いが、鞍上強化の効果に期待。あとは…いいや。外国馬を適当に。

(西ノ海嘉治郎)