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今年の有馬の目玉は、ウオッカ出走でも、ダイワ兄妹対決でもない。 レゴラスだ!
中央競馬専門紙
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楡馬
本紙/鎌倉重明

 今年も終わりだなあ。でも年末という実感がまるでない。社会人になってから年末を感じることが少なくなったなあ。

 さて、NHKでは大晦日に紅白歌合戦が行われる。出場歌手を見ると「中村中」という歌手が紅組から出場するらしい。私はこの方を存じなかったのだが、どうやら戸籍上は男らしい。でも本人は女性であると告白している。そうか、NHKも人権に配慮するのだなあと感心していたが、他の出場歌手を見ていると納得できない不公平な取り扱いがあった。

 槇原敬之氏と平井堅氏は白組からの出場ではないか!おかしい、不公平だ。なぜともに紅組から出場させないのか。お二人の実績からすればデビュー間もない中村中学校よりはるかにその世界では実績があるではないか。お二人も猛烈におねぇ言葉を使って抗議した方がよい。「どうしてあたしたちが白組なの!」(マキハラ氏)「でも控え室に若い男の子がたくさんいるわよ」(ヒライ氏)、という感じで白組残留なのでしょうか。だったら納得。あ、美川憲一はフェイクなので白組で結構、というより出なくていいんじゃね?

 前回発行でも書いたが、今年の重大ニュース。最後にビッグニュースがあった。『新垣結衣、歌が超ヘタ』。今年はこれで決まりですな。彼女、鵜飼いの鵜なみに働かされていますよね。かわいそう。今度会ったらオムライスごちそうしてあげたい。たぶん会わないけど。

 さて今年最後の競馬予想は有馬記念。馬券的にはウオッカとダイワスカーレットの3歳牝馬の取捨選択であろうか。牝馬が勝てない有馬記念であるが、ダービーを勝ったウオッカは再度歴史を変えるかもしれないが、そこまで期待するのは酷。外枠だしね。ダイワは今回は他の騎手もすんなり先行させないだろうから(これでさせたら阿呆ですよ)最後の直線で失速するでしょう。で、ともに無印。石橋守が騎乗していたらメイショウなにがしを本命にするところだけど、再度あの人騎乗で届かないだろうから無印。ここは叩き2戦目の0勝男こと高田潤騎乗のドリームパスポートを本命に抜擢。調教パートナーを鞍上に迎えたのだからこれはチャンス。人気もないし狙い目。対抗は弱いと評判の3歳牡馬代表のロックドゥカンブ。でもなぜか人気で困ったものだ。ほかには好調ポップロック、人気落ちの先行馬サンツェッペリン、前走開眼ハイアーゲームを押さえたい。ワイドで買っても高配当だな。

 さてさてお楽しみは中山大障害。◎テイエムドラゴンに逆らえず。あとは高田の潤ちゃん騎乗の○キングジョイ、競艇兄貴騎乗の▲ノボライトニング、横山義理堅い騎乗の△メルシーエイタイムでどうか。

 中山大障害をぜひ堪能してください。障害レースは実におもしろい。馬券も買ってね ♡

2007年の象徴

 今年もいろいろとニュースがあったが、その中でも一番といえば、大相撲の時津風部屋殺人事件ではなかろうか。

 将来を夢見て入門した部屋の先輩や師匠から殴る蹴るの暴行を受けて殺されたらたまったものではない。両親もやりきれない想いだろう。頑張ってこいと送りだした息子が、遺体になって帰ってくるとは…。同じ「いたい」なら、板井になって帰ってきたほうがよっぽどマシだ。

 一方、私の知人いわく今年の本当の流行語は「どんだけ〜」らしい。流行にとにかく疎い私はこの語が流行ったきっかけを知らないし、使い方すらよく解っていない。

 そこで、使い方もよく解ってないのに「どんだけ〜」をテーマにした、2007年を象徴するゲームを考えてみた。

 プレイヤーが操作する主人公の名前は双津竜。相撲部屋の主。入門してきた弟子を金属バットやビール瓶で殴る殴る殴る。弟子がグッタリしたら病院へ運ぶ。そこで死亡が確認されるが、あまりの傷の多さに警察が「どんだけ〜」と言ったら暴行が明るみになって相撲協会を解雇、すなわちゲームオーバー。傷を残さない程度に弟子を暴行し、何人死なせられるかを競う。

 「どんだけ〜」ってこういう使い方で正しいの? ちなみにこのゲームのタイトルは『どんだけ時太山』。

 …ハイ、今年最終号だというのに倫理観ゼロでお届けしましたよ。来年も多分こんな感じでテキトーにやるんで、これからも、生暖かい目で見守ってくださいませ。ヨロシク。

 さて…、1000万クラスの馬をグランプリに出す倫理観がとやかく言われている今年の有馬記念。出たければ出ればいいじゃないか。

 本命はもうドリームパスポートしか考えられない。高田潤が昨春の忘れものを今こそ取り戻す。これに勝る1年の締めは無い!

 ダービーを牝馬が勝ち、馬インフルエンザで開催中止があり、後に3000勝を達成する騎手が一時干された、JRAの激動の2007年を締め括るのは高田潤とドリームパスポートだ。

 ちなみにダイワメジャーが最終レース後に引退式をやるらしいが、名障碍馬フジノオーが引退式で全弟フジノチカラを従えて式をやったことに倣ってスカーレットをゲスト出演させたらいい。せっかくだから。

(青汁注射)
編集者の独断偏見 有馬の資金稼ぎ予想
12月23日・日曜

中山6R ホープフルS

◎ブラックシェル
○マイネルチャールズ

  中山7R グッドラックH

◎ジャガーメイル
○タニノディキディキ

 
中山8R フェアウェルS

◎ノーザンキッズ
○ウィストラム

  阪神10R 逆瀬川S

◎クラウンプリンセス
○ベイリングボーイ

第52回 高田潤よ、 大障碍を獲れ! グランプリも獲れ!
有馬記念
通巻41号 平成19年12月22日 楡馬どっとこむ 代 表/西ノ海嘉治郎
編 集/青 汁 注 射 
第52回 有馬記念(GT) 12月23日 中山競馬場 芝2500m
レゴラスは続けて最終レースにも出るんでしょ?
枠番馬番馬名性齢斤量騎手
1 1メイショウサムソン牡457武豊
2ドリームパスポート牡457高田
2 3マツリダゴッホ牡457蛯名
4ダイワメジャー牡657デムーロ
3 5レゴラス牡657柴田善
6ポップロック牡657ペリエ
4 7ダイワスカーレット牝353安藤勝
8ロックドゥカンブ牡353キネーン
5 9サンツェッペリン牡355北村宏
10フサイチパンドラ牝455藤田
6 11コスモバルク牡657松岡
12インティライミ牡557福永
7 13デルタブルース牡657川田
14ハイアーゲーム牡657ルメール
8 15チョウサン牡557横山典
16ウオッカ牝353四位






西

出 走 取 消
制球勝負

 以前からどうも馴染めない言葉、「スイーツ」。デザートで食す洋菓子のことですが、近頃そんな無駄な言い換えがよく聞かれます。まぁでも“sweets”自体はイギリス英語では普通に用いられてるわけなので、百歩譲ってよしとしてやりましょうか。それよりも気になるのは、「フード」。料理のメニューのつもりで言ってるんでしょうけど、だったら普通に「お料理」でよくないですか。しかもアクセントが「ード」じゃないですよ。「フード」ですよ。伝わるかな。これは気恥ずかしい。先日、FMラジオからこの単語が聞こえてきた時は何とも残念な思いでありましたよ。英語が堪能なはずのDJ様なら違和感を抱くものとばかり思っていたものですから。何でしょうかこの横文字信仰。何でも英語で表せば格好いいんじゃねえの的な。アレか。西洋コンプレックスか。

 かと思えば、一方では西洋的なものが茶化しの対象になったりもするんですよね。欧米の文化や生活習慣は洗練されていて優れたものであるという固定観念に縛られながらも、心の底ではそれを嘲笑っているっていう。なだぎ武と友近のコンビ芸が評判を得るのはそうした要因もあるのではないかと思ったりもします。「これだからアメリカ人は(笑)」みたいな。あと、タカアンドトシの「欧米か!」も同様で、もしこれが「中国か!」とか「朝鮮か!」とか「ユダヤか!」とか「ジプシーか!」とかだったら各方面からクレームが来てたでしょうね。実際、欧米諸国で生活してると、「こいつら、こんなもん使ってんの、こんなもん食ってんの、こんなもんで面白がってんの」と感じさせることがよくありますよ。

 さて、まだ紙面に余裕がありますので、日ハムの2007年を回顧してみたいと思います。もちろん自己満足のためにです。まず開幕前から懸念されていたのは、新庄・小笠原・岡島が抜けたことによる戦力ダウン。完全に結果論ですが、私はこのことが優勝の要因として大きかったと見ています。一つは、4月には最下位に低迷するなど影響が顕著に現れましたが、逆に他球団からのマークが緩くなったように思われます。舐めてかかって来てるんじゃないかと。交流戦期間中に14連勝を記録し、さらに交流戦優勝という結果になったのは、実は悉くエース級投手と当たらなかったことが大きいといえます。故意か偶然かは不明ですが。そしてもう一つは、守り勝つ野球の確立。長打力や打線のつながりが期待できないのなら、バントと機動力を駆使してもぎ取った1点を投手力で守り切ろうと。そういうパターンができあがったのも交流戦のあたりからです。実際、1点差で勝った試合や凡打であっても進塁打、内野ゴロが決勝点につながった試合が非常に多いです。なので、「あの戦力でよく優勝できたな」という声が聞かれるのは、こうした側面が数字に表れていないからです。俗に言う「スモールベースボール」がヒルマン野球といわれることもありますが、むしろ現有戦力の長所を最大限に生かすことがヒルマン野球なわけでありまして、たまたま今年はこのような選手編成だったのでこうなったということです。

 ただ正直なところ、私自身ファイターズの優勝は予想していたわけではなく、3位、できれば2位に入ってくれればという程度でしたね。優勝と見ていたのは実はロッテ。大きな戦力ダウンもありませんでしたし。ソフトバンクは全ての選手が期待された通りの結果を出せば、ぶっちぎりで優勝だったはず。でも故障を抱えている選手が多いと思われただけに、不確定要素が多い。そういう意味ではパ・リーグの情勢はホークス次第で大きく動くと思われました。西武のBクラス落ちは予想通り。松坂が抜けたのは痛すぎる。絶対的エースが1人抜けるのは、主軸打者3人が全部抜けるよりもきついと思う。あと、裏金問題での動揺も相当大きかったことでしょう。

 日本シリーズに関しては残念な結果となりましたが、無理矢理プラスに考えるならば、このことは3連覇への大きなモチベーションとなったといえるのではないでしょうか。自分達の野球ができなかったというのが大きな敗因でしたが、正確にいえば、中日がそれをさせなかったということです。この反省を生かして、来季での奮起に期待します。来季といえば、注目の新人・中田翔。まさか本当に獲れるとは。楽しみが増えましたね。あと新人といえば、大学・社会人ドラフト1巡目指名の多田野数人。「これはただのピッチャーじゃない」という梨田監督お得意のダジャレも炸裂しましたが、まぁいろいろな意味でただのピッチャーじゃないわな。

 まだ紙面に余裕があるようなので、他にも何か振り返ってみましょう。政治とか。大きな出来事としては、郵政民営化ですか。郵便局のオレンジ色の看板に激しく違和感。民営化をやめろとは言わないまでも、その看板はやめろ。赤がいい。そういや「ナントカ還元水」というのもありましたね。ありましたけど、当事者が死亡したので流行語大賞でも扱いづらそうでしたね。あと、守屋前防衛事務次官って○○○○の漫画に出てくるブサイク女みたいな顔してるね、と言いたいんですけど○○○○という漫画家の名前が出てこない。誰だったか。

 あとは競馬についても振り返りますか。まず、ウォッカがダービーを勝った。あと、今年1回しか札幌競馬に行ってない。これは競馬ニュースではないですけど。でも実際それくらいしか覚えてない。有馬記念は、ダイワメジャーの引退レースだとか、兄妹対決だとか、ダービー馬(しかも牝馬)参戦とかいろいろですけど、結局はそういうことは関係なしにグダグダな結果、そしてグダグダな空気と予想。ということで◎マツリダゴッホということにしときます。あとは省略。さて、この有馬記念のレース結果、今年の年末まで覚えているかどうか。

(独帝)
競馬新聞のように

 「ビビビッと来た」というテーマで、先日起きた神奈川県警(またかい)の霊感商法の話途中まで書いたんだけど、あまり考える価値のない話題のような気がしたので削除。たまにはまともに競馬の話題にしよう。

 まず、何と言っても大障害。テイエムドラゴンは相当強いと思う。落ちたり折れたりしなければ勝ちそうだ。大障害コースも経験済。それでも平地以上に何が起こるかわからないのが障害レースの醍醐味。騎手の差もはっきり出る。そこで推したいのは関東の障害でエース級の力を持つ横山義行のメルシーエイタイム。これまた大障害コースを知っているのが強み。2走ボケが出れば逆転もある。クールジョイは今回に限っては勝負にこだわらない。とにかく高田は絶対に怪我をしないこと。

 で、有馬は当然その高田から行く。もうちょっと注目度が低ければもっと買いやすかったんだけどねぇ。こちらの2走目はどう出るか。そして今年の目玉は…そう、レゴラスだ。なんたって1000万条件馬。調べてないので確信はないが、恐らく条件馬の有馬出走は昭和47年のソロナオール以来ではないだろうか。

 しかし、「そんな馬来るわけねぇ」というのはあまりにも危険。ソロナオールは得意の追い込みが炸裂して3着に来ている。そしてレースは違うが、秋の天皇賞で、当時の準オープン馬ギャロップダイナはシンボリルドルフを負かしている。メイショウサムソンは、JCで騎手を替えなかった関係者のセンスを疑うので切る。JCのサムソンを見たら、多分誰も3000勝した人が乗ってるとは思わんぞ。

(西ノ海嘉治郎)
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