先日、何気ない一言に思えて、でもよくよく聞いてみると実はツッコまずには いられない、そんな言葉に２つも出くわした。

　まずは、人通りの多い道端でグズる４歳くらいの子供とその母親というシチュ エーション。この場面で母親が子供に言い聞かせる言葉と言えば、「いつまでも 泣かないの！　男の子でしょ」とか「もう○歳でしょ」が想像できる。だが、こ の母親はこう言い放った。

　「これ以上泣かないよねー。だってもう男の子なんだからっ！」

　…。こんなことを言われて男の子は泣きながらもこう思ったに違いない。「俺、 生まれた時から男なんスけど…」と。あるいは、「俺、この若い身空で性転換手 術してたの？」か。この男の子(？)の将来が心配だ。

　もう一つ。混み合った駅のホームに電車が到着したところでの駅員のアナウン ス。「すいてるドアからご乗車ください」ならば聞き慣れたものだ。だが、より によってこの駅員はこうぶっ放した。

　「あいているドアからご乗車くださ〜い」

　…。客を乗り降りさせるのに開いてないドアがあったら鉄道会社として問題だ と思うが…。きっと、こう言っておかないと、開いてないドアから乗車する剛毅 な客がいるのだ。

　２つとも注意してないとうっかり聞き逃すほど微妙な言い間違いなのだが、捨 て置けない間違いだ。世の中にはきっとこんな面白い言い間違いがゴロゴロ転が っているのに、ついうっかり聞き逃しているのだろうなぁ。これからは注意して 街を歩かねば。

　さて、マイルＣＳの予想を簡単に。◎はスーパーホーネット。勢い重視で。○ はアグネスアーク。藤田を乗せる時の河内師は本気モード。船場吉兆がらみで唯 一のセン馬ベクラックスは当然押さえる。

　僕が使う通勤電車の一部に、ドアの上に液晶モニタが２つついている車両がある。僕の知る限り、大体右側が路線図などの鉄道情報、左側は宣伝である。ここ十数年で、鉄道会社もあの手こ の手を使ってずいぶんと広告をするようになった。実際、車体にフィルムを張ったり、映像を取 り替えるだけで結構な広告収入が得られるので、まあ有効な手段ではある。

　で、気になったことがある。左側の鉄道会社の金儲け用に作られた画面をぼんやり眺めてい ると、たまに天気予報が出てくる。そこではオリジナリティのかけらもないどこででも見られる 予報とともに、営業スマイルを作ったねーちゃんが「本日の担当：めぐみ」などというキャプショ ンとともに出てくるのである。

　問題はそこだ。そのねーちゃんが天気予報をするわけでもないのに、「担当」とはいかがなも のか。ただ天気予報だけを流したところで、利用者には役に立っても、売る側は鐚一文にもなら ないせいか、ねーちゃんが出てくる。しかし、彼女らが気象予報士の資格を持っていて、テレビとは違った思い切った予報を してくれれば面白みがあるが、別にそういうわけでもない。たぶん「本日の担当」たる彼女は、 当日の天気はおろか、その日に自分が担当になっているかさえ知らないだろう。せいぜい自分の 次の生理日を予測するのが関の山だろう。そういうことを電車の液晶で映してくれたら真面目に みてやってもいいのだが。

　まあいいや。それでは最後に嫌がらせに予想をお届けしましょう。本命はフサイチ リシャール。前走はよく走った。鞍上が激しく強化されて一発が期待できる。対抗はスーパーホー ネット。ここは勢いで買う。藤岡佑介にも一回ぐらいチャンスがあったっていいだろう。要注意 はサンバレンティン。角田が何をするかわからない。あまり人気にとらわれずに買う。押さえは 実力上位のダイワメジャーに藤田の一発がありそうなアグネスアークまで。