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引退した騎手は見事だったが、引退したアナウンサーはボロボロ > S本清
中央競馬専門紙
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楡馬
本紙/青汁注射

 先日、電車に乗ってたら車窓からある広告が目に入ってきた。それは「安部学院高等学校」の広告。

 「安部学院高等学校? 聞いたことないな…」と思ってたら、とんでもないことに気が付いた。この校名、略したら「安部高」→「アベコー」じゃないか!

 ってことは、用意されている学科は「普通科」ではなく「穴党専科」。学校の様子といえば、生徒のヘアースタイルは全員有無も言わさず七三分け。学校の授業はひたすら競馬の予想。様々な角度からの穴予想に関する講義があり、中間テストや期末テストには試験と称して馬券購入。どれだけ穴馬券を獲ったかで成績が決まるのだ。資金惜しさに本命サイドなど当てようものなら即留年。そして穴予想が板についたら、しまりの無い笑い顔の作り方や、犯罪的な穴予想もオドオドせずに堂々と説明できる話術の講義などがあるのだろう。

 安部学院高等学校、恐るべし。こんな学校があれば日本の競馬予想業界の未来は安泰だ。

 ということで、安部学院高等学校の授業に取り上げてもらえるような予想をしてみよう。

 今回の天皇賞はGTとは思えぬ低レベルメンバー。出走全馬にチャンスありと見た。また、先週の前残りの馬場を意識して有力各馬は積極的なレースを展開するだろう。ならば人気薄の差し・追い込み馬を狙ってみたい。

 そこで本命はファストタテヤマ。前走の上がり33.2秒の脚が今一度使えれば勝つのは淀得意のこの馬だ。対抗はトウカイトリック。阪神大賞典で最速の上がりを見せており池添も騎乗2回目ならばさらなる脚を引き出すことだろう。3番手には成長著しいダークメッセージ。前々走のレコード走圧勝劇や、負けたが前走の上がり33.4秒の脚は脅威。斤量をこなせば面白い。これにGT馬2頭を押さえとけば良かろう。

制球勝負

 ここ2戦、よく考えもせず◎に推した馬が上位に食い込んでいながら馬券が当たらないです。とくに先々週の皐月賞は実に惜しい。97年皐月賞の再現があったら面白いなということでサンツェッペリンに期待したわけですが、馬単1着付けの馬券しか買っていなかったので結果的には大ハズレです。最後の直線に入った時は興奮のあまりぶっ倒れるかと思いましたよ。あぁ、ヴィクトリーさえいなければ…というのが正直なところです。なぜ馬連総流しで行かなかったのか。馬連でも900倍ですよ。そしてなぜ、ヴィクトリーを買えなかったのか。出走馬の中で唯一のサニーブライアンと同じブライアンズタイム産駒。しかも逃げ・先行型。しかも8枠。しかも母グレースアドマイヤという良血。これもひとえに鞍上を気にしすぎたからだ。つまり、カッチーおめでとう。

 さて、今週は天皇賞(春)。◎はマツリダゴッホにします。消去法で。アイポッパー、トウショウナイト、トウカイトリックといったGU、GVでは強くてもGT(面倒なので今後もJpnTじゃなくてGTと書きますよ)ではサッパリな感じなのを消していったら、残りました。マツリダゴッホ、て全然強そうな名前じゃないのが気になりますが、そんな理由で敬遠したあげくに勝たれてしまってはガッカリです。逆転があるとすれば○デルタブルースくらいじゃないでしょうか。メイショウサムソンは▲まで。どうも菊花賞での負け方がひっかかります。

(独帝)
第135回 メルボルンカップと連動させてボーナスでも出したらどうだ?
天 皇 賞 (春)
通巻24号 平成19年4月28日 楡馬どっとこむ 代 表/西ノ海嘉治郎
編 集/青 汁 注 射 
第135回 天皇賞(春)(GT) 4月29日 京都競馬場 芝3200m・外
メンバーの 質が低けりゃ 格で買い …歌丸です
枠番馬番馬名性齢斤量騎手
1 1マツリダゴッホ牡458横山典
2ファストタテヤマ牡858武幸
2 3ユメノシルシ牡558吉田豊
4アドマイヤモナーク牡658村田
3 5アドマイヤタイトル牡558四位
6メイショウサムソン牡458石橋守
4 7トウカイエリート牡758川田
8アイポッパー牡758安藤勝
5 9ウイングランツ牡758秋山
10トウショウナイト牡658武士沢
6 11マイソールサウンド牡858角田
12トウカイトリック牡558池添
7 13ダークメッセージ牡458佐藤哲
14ネヴァブション牡458北村宏
8 15デルタブルース牡658岩田
16エリモエクスパイア牡458福永






西

怪電波を送れ!

 今から9年前の1998年、北大の学祭で、今は無いと思われる(検索しても出てこなかった)北大FMなるサークルがオールナイトで学内でのみ聴けるFM放送をやっていました。その週はちょうどダービーウイーク。北大FMの中にも楡馬読者がいたらしく、当時現役だった僕たちに「番組(生放送)の中で1時間ほど競馬コーナーをやるから、しゃべってくれないか」という出演依頼が舞い込んだのです。深いことを考えずに承諾した僕たちは、鎌倉さん、青汁さん、僕の3人でブースに乗り込んでいきました。そこからは言いたい放題。進行役の人が一押しのキングへイローを3人がかりで「福永だから無い」などとぶった斬り、僕はエリモダンディーが死んでしまったことを「武のせいだ」(実際は病気)と断言してしまうなど、もうめちゃくちゃ。さらに、この競馬コーナーが好評を博したと勘違いして思い上がった我々は、深夜にいきなり5人がかりで押しかけてラジオに出してもらうという大暴走ぶり。トークの内容? そりゃもうワヤでしたわ。

 昔話はさておき、ここ数年でネットラジオがかなり出てきましたね。ポッドキャストなんかもあって、ちょっとしたツールがあれば誰でも情報の発信源になることができる…などということを、先日ジョッキーマスターズを見た帰りに立川の飲み屋で語っていました。そこで、「もう一度楡馬でラジオをやってみてはどうか」などという話になったんです。でもツールがないし…などと思っていたら、やおら携帯音楽プレーヤーの録音機能が出てきて、いい感じで酔っ払った3人のトークを録音することになりました。延々2時間喋り続けたものを、後で聴いてみたのですが…もうひでぇ。これを聴かれたら話していた人は訴えられたり、刺されたりするかもしれません。個人の権利も著作権も知ったことかとばかりに猛然と語っています。こうして考えると、テレビやラジオに出ている人は大したものですねぇ。自分の持ち時間を与えられて、好き勝手に喋ったら間違いなく何度か失言と呼べるものが出てきてしまいますよ。いつか人様の前に出せるようなフリートークができるようになれば、「楡馬webラジオ」なんてのができるかもしれません。時間かかりそうだなぁ…。

 天皇賞・春は好きなんですけど、やっぱりメンバーが薄いと言わざるを得ないですね。石橋守と高橋成忠にもうちょっと花を持たせてあげていいんじゃないですかね。あとは印の通り。

(西ノ海嘉治郎)
5億円男

 えっ!と驚くことがあった。横浜ベイスターズの那須野投手が、契約金として5億3千万円もらっていたことが先日発覚した。那須野に5億円? はぁ? という感じである。なんでもプロ野球界ではカルテルで新人の契約金は1億5千万円が上限とされている。そこに5億3千万円とは。そんなことしていたらベイスターズも赤字体質からは抜け出せないよね。

 しかし5億円とはなぁ。那須野大先生は契約時点ですでにやる気ないのでは。だって、これからどんなに頑張ったって年俸はここ数年は数千万円だろうから頑張るインセンティブはないし、頑張らなくたってサラリーマンの生涯賃金の2倍以上をもらっている。まあ「和製ランディ・ジョンソン」が「和製グリーンウェル」にならないようにせいぜい頑張ってください。

 しかし、たぶんチーム内で不満があるだろうね。「なんであいつが5億円で、俺の契約金が3千万円なんだ」とか、プロだから金額

がすべての評価だし。彼もこれからグローブを隠されたり、バットを燃やされたり、ソックスの中にマヨネーズを入れられたり、ロッカーに白砂糖を大量に詰められたり、自宅に頼んでもいない出前寿司が50人分届いたり(それでも支払えそうだけど)、実家の庭に小麦粉が5トン撒かれたりしないかどうか、心配である。いじめ電話相談センターに電話してください。

 さて、5億円といえば朝日新聞の記者の生涯賃金。朝日新聞が格差特集とか組んでも納得感ないよね。

 で、今週は天皇賞(春)。優勝賞金は1億3千2百万円。那須野×0.24である。

 予想は難しい。Mサムソンが1番人気であろうか。私はこの馬(騎手)が好きなので本命。対抗は上昇馬ネヴァブション。あとはメルボルンカップの1着馬と人気薄を狙ってみたい。

(鎌倉重明)
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