「楡馬」版−競馬辞典

―― その他編 ――
last update : 07/04/30


<さ>
【サクラ】【差し】【札幌競馬場】【三冠馬】【三重勝】【三連単】【三連複】
サクラ (さくら)
「サクラの全オーナーが…」という文章を見るたびに、サクラのオーナーは何人かいて、みんなが一丸となって何か行動するのだろうか、と昔思っていたのだが、後になって「全」というのはオーナーの苗字だと知って余計にサクラのが嫌いになった私は国粋主義者なのだろうか?
last update : 2005/07/17
first entry : 2005/07/17


差し(さし)
レース戦術の1つ。レース中盤までは集団の真ん中より後方を走り、終盤になると仕掛け始め、ゴール前までに前方のを捉えて先頭を奪うような戦い方のこと。
東京競馬場新潟競馬場のように直線の長いコースならそうでもないが、それ以外の競馬場では仕掛け所が3コーナーから4コーナーにかけての曲線部分ということになる。そのためにコーナーを巧く立ち回るだけの器用さが求められる。不器用なだと直線の短いコースでの良績は望めない。
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


札幌競馬場(さっぽろけいばじょう)
1907年10月に開設。1936年まで札幌競馬倶楽部が所持していたが日本競馬会に譲渡。1954年より現在の日本中央競馬会の所有となっている。所在地:〒060-0016 北海道札幌市中央区北16条西16-1-1。
コース図
芝コースは1周1641m、直線が266mという長さ。ダートコースが1周1487m、直線264m。障害コースはない。平坦右回りのコース。追い込み差しより逃げ先行有利なコースである。
1日の入場者数レコードは1976年7月11日の60549人。これは札幌記念が行なわれた日であるが、そのときのメンバーがすごい。その年の皐月賞トウショウボーイ、同じくダービー馬クライムカイザーがやってきたのである。これを見ないわけにはいかなかったようで、あの狭い札幌競馬場によく6万もの人が入ったものである。しかし、あれからゆうに30年以上経つというのに、まだレコードが破られませんか。
ちなみに札幌競馬場は中央競馬の中で芝コースを設定したのが最も遅れた競馬場である。芝コースを敷設したのが1990年。それまではダートコースしかなかった。というのも野芝や高麗芝では寒冷地により枯れてしまう恐れがあったためである。そこで研究を重ね、ヨーロッパで主として使われるケンタッキー・ブルーグラス、トールフェスク、イタリアン・ライグラスなどといった寒冷地タイプの天然芝と旧来の野芝・高麗芝を混成した「オーバーシード」を展開するようになった。
last update : 2006/03/27
first entry : 2005/07/17


三冠馬(さんかんば)
特定の3つの競走を勝ったのこと。日本においては通常、 皐月賞日本ダービー(東京優駿)菊花賞の全てを勝ったをいう。 達成馬は、セントライト(1941)、シンザン(1964)、ミスターシービー(1983)、シンボリルドルフ(1984)、ナリタブライアン(1994)、ディープインパクト(2005)の6頭。
日本の三冠皐月賞日本ダービー菊花賞のモデルになったのが英国三冠である。開催順に、
  • 2000ギニー〔8ハロン(約1609m)〕
  • ダービー(エプソムダービー)〔12ハロン10ヤード(約2421m)〕
  • セントレジャーステークス〔14ハロン132ヤード(約2940m)〕
三冠馬は West Australian (1853)を第1号に、Nijinsky (1970)まで15頭を輩出。しかし現在ではセントレジャーが古馬に開放されて権威が落ちたことに加え、凱旋門賞と同時期に行なわれることから三冠を目指すはほとんどいなくなった。1989年に無敗の二冠馬 Nashwan がセントレジャーを回避して凱旋門賞に向かった。このことで三冠体系は事実上崩壊、今後もう三冠馬が出現することはなさそうだ。
米国の三冠は、全てダートで、
  • ケンタッキーダービー〔10ハロン(約2000m)〕
  • プリークネスステークス〔9.5ハロン(約1900m)〕
  • ベルモントステークス〔12ハロン(約2400m)〕
三冠馬は Sir Barton (1919)を第1号に、Affirmed (1978)まで11頭を輩出。英国と違って現在も三冠の権威は高く、注目を浴びる。米国三冠の難しさは日本や英国と違って、1ヶ月半の間に一気に3レースを行なうところにある。Affirmed 以降、数多くの二冠馬は出たが、最後のベルモントSで惜敗するのが続いている。
日本の牝馬の三冠は、 桜花賞オークス(優駿牝馬)秋華賞(1995年まではエリザベス女王杯)。 しかし牝馬クラシックは桜花賞オークスの2つだけであり、三冠と称するのはおかしいと指摘する考え方もある。三冠馬はメジロラモーヌ(1986)、スティルインラブ(2003)の2頭。
地方競馬では、 がある。南関東三冠はヒカルタカイ(1967)、ゴールデンリボー(1975)、ハツシバオー(1978)、サンオーイ(1983)、ハナキオー(1986)、ロジータ(1989)、トーシンブリザード(2001)の7頭。兵庫三冠はロードバクシン(2001)の1頭。北海道三冠はトヨクラダイオー(1981)、モミジイレブン(1999)、ミヤマエンデバー(2001)の3頭。
アラブの三冠は1999年まで菊水賞、楠賞全日本アラブ優駿、六甲杯が行なわれ、三冠馬はアサヒマロット(1970)、ケイエスヨシゼン(1996)の2頭が出た。
ばんえい競馬の三冠は、ばんえい菊花賞、ばんえいダービー、ばんえい大賞典で、三冠馬はハクリュウ(1975)、マルトダンサー(1980)、ウンカイ(1997)、ヨコハマボーイ(2001)の4頭。
変わったところでは、アルゼンチン三冠が、
  • ポージャ・デ・ポトリロス〔ダート1600m〕
  • ジョッキークラブ大賞〔芝2000m〕
  • ナショオナル大賞〔ダート2500m〕
と、距離が少しずつ延びていくのは日本や英国的だが、ダート→芝→ダートとコロコロ変わるのは珍しい。距離適正だけでなく、芝・ダートともにこなせなくてはいけないのだから、さぞ三冠は難しいだろうと思いきや、三冠馬が Pippermint (1902)から Refinado Tom (1996)まで18頭も輩出している。不思議な国だ。
last update : 2006/05/22
first entry : 2006/05/22


三重勝(さんじゅうしょう)
重勝式といって、複数レースにおける単勝式・複勝式・連勝単式・連勝複式のいずれか1つの投票法をまとめて予想する投票法がある。これは現在では発売されていないが、競馬においては競馬法において発売が認められている(2007年に競輪とオートも導入する方針を示したが、現在は競馬だけが法律で認められている)。「三重勝」とは3つのレースの単勝を全て的中させるもの。
1954年10月30日の中山競馬場で、50万7940円という当時としては驚異的な配当記録が出たこともある。この配当金額は馬単三連複が導入されるまで、中央競馬では不滅の金字塔であった。
三重勝は1961年2月まで、午前中のレースを対象に発売していた。売上低迷に苦しむJRAだが、三連単も売上向上に貢献できなかった今こそ、三重勝を復活させるのはどうだろう? かつてのように午前中だけに的を絞り、午後だけ馬券を買いに来る客を午前から呼び込もうというのである。これはこれで1つの方法だと思うのだが…。
last update : 2007/04/20
first entry : 2006/05/03


三連単(さんれんたん)
1着、2着、3着となるの組み合わせを着順通りに当てる馬券。JRAでは2004年8月から発売された。なお、JRAでは現在のところ全レースで発売するわけではなく、後半4レースのみの発売としている。
'98年から続く馬券売上の減少に歯止めをかけるべく、最後の切り札として登場した馬券だったが、年度途中で売り出された2004年はともかく、2005年も売上は減少。いよいよJRAは困り果てていることだと思われる。
着順通りに当てる必要がある分だけ、三連複に比べて6倍難しい馬券である。したがって、同じ番号の組み合わせの三連複のオッズより6倍高いものであるべき。しかしそうでないことがしばしば。「馬単」の第3項で説明した理屈で、三連複が三連単の6分の1以上なら三連単100円に対して三連複を600円買うほうが高い期待値が得られる。
last update : 2006/05/03
first entry : 2006/05/03


三連複(さんれんぷく)
1着、2着、3着の組み合わせを馬番号で当てる馬券。組み合わせとして当たっていれば着順は関係ない。JRAでは2002年6月から「馬単」とともに発売された。
着順はどーでもいーから3頭選べと言われても、2頭選ぶだけでも悪戦苦闘なのに、どうして3頭選ぶのが当てられるというのか。その割に馬単より配当が低いこともある。よく分からない馬券だ。
正式名称は「馬番号三連勝複式」、これを略して「さんれんぷく」と呼んでいる(これは競輪・競艇・オート全て共通)。英語表記が「TRIO」なのだから、「ワイド」に対抗して「トリオ」にすればよかったのでは? そうすると「三連単」にも愛称が必要になって面倒だから愛称を付けなかったのかな…?。
last update : 2006/05/03
first entry : 2006/05/03



<し>
【シーズンオフ】【シイタケ馬券】【JRA】【Jpn】【JBC】【事故見舞金】【市場取引馬奨励賞】【写真判定】【シャドーロール】 【重賞】【出走奨励金】【障害(障碍)】【賞金】【勝負服】【勝率】【女性騎手】【白毛】【ジンクス】 【シンジケート】【進上金】
シーズンオフ
道営ホッカイドウ競馬と岩手県競馬にあって、他の地方競馬と中央競馬にないもの。
道営と岩手が競馬を開催しないのは雪が降るからに他ならないが、競馬草創期において競馬は春と秋だけに行なうものであった。いつしか年がら年中開催するようになったが、のためにとってそれはいかがなものだろう。は暑さに弱い動物だ。夏負けした牡馬はキンタマが恐ろしく腫れ上がることがある。逆には寒さには強いが、人間と同じく寒ければ体の節々が固まって怪我をしやすい。こういったことがあるので、昔の競馬のほうがには優しかったと言える。
特に競馬とは関係ないが、「シーズンオフ」という英語はない。正しくは「オフシーズン(off season)」だ。「シーズンオフ」がまっとうな国語辞典に掲載されているから嘆かわしい…。
last update : 2006/05/25
first entry : 2006/05/25


シイタケ馬券(しいたけばけん)
四位洋文武豊を組み合わせた馬連馬単の馬券のこと。以前、関西で一部のファンの間で親しまれていた(今でもこんなこと言ってこの馬券買うヤツおるんか?)武豊の代わりに武幸四郎か武英智でも可。類似馬券に「幸福馬券」がある。
last update : 2006/06/13
first entry : 2006/06/13


JRA(じぇいあーるえー、Japan Racing Association)
日本中央競馬会の略称。このロゴは'87年から使用しはじめた。それまでは「NCK(Nippon Chuo Keiba-kai)」というロゴを使っていた。
JRAは「Japan Racing Association」の略であって、「Japan Reptile Association(全日本爬虫類皮革産業協同組合)」とか「Juvenile Rheumatoid Arthritis(若年性関節リウマチ)」とか、ましてや「Japanese Red Army(日本赤軍)」なんかのことではない。
last update : 2006/04/07
first entry : 2006/04/07


Jpn(じぇいぴーえぬ)
2006年に日本が国際セリ名簿作成基準書のパートT国に昇格したことに伴い、2007年以降の重賞競走のうち、国際グレードの付されていないものは「GT」「GU」「GV」など「G」の文字が使えなくなった。そこで、それらには「G」の代わりに日本国内のみで通用するものとして「Jpn」を用いることとした。ただし、表記が変わっただけで、「Jpn」と表記しても、読み方は「ジー」である(だから「JpnT」は「ジーワン」と読む)
「Jpn」はもちろん「Japan」を略したものではなく、(国際グレードでなきゃ) 何だか・パッとしない・重賞」の頭文字を逆に並べたものから来ている。
ちなみに、2歳と3歳の競走は国内保護されている関係で全ての重賞が「Jpn」。また、札幌競馬場函館競馬場小倉競馬場は近隣に検疫厩舎を持たない関係で全ての重賞が「Jpn」である。
last update : 2007/04/30
first entry : 2007/04/30


JBC(じぇいびーしー、Japan Breeding Farms' Cup)
JBC実行委員会が中心となって開催する、地方競馬の持ち回り開催の統一グレード競走デーである、ジャパンブリーディングファームズカップ(Japan Breeding Farms' Cup)の略称。'84年から開催されている米国のブリーダーズカップ(Breeders' Cup)を参考に、生産者が企画・運営するダート競馬の祭典として、2001年に創設。JBCスプリントJBCクラシックの交流GT競走が同一日に開催される(2006年は2日間に分けて実施)。第1回は大井競馬場で開催された。
当初は「ジャパンブリーダーズカップ(略称;JBC)」という名称にする予定であったが、本家・米国ブリーダーズカップ協会からクレームが来たため、略称を変更しないで済むように、「ジャパンブリーディングファームズカップ」とした。
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


事故見舞金(じこみまいきん)
レース中や調教中の事故でが故障したり、長期間にわたって休養を余儀なくされた場合、程度に応じて支給されるお金。事故は18種類に分類され、最高額が支給されるケースは、レース中の事故で安楽死となった場合で590万円。
番号事故の種類見舞金
の額
1競走中の事故により死亡し、又は死に瀕し救うことができない状態に陥ったものと認められて安楽死の処置がなされた場合590万円
2調教中又は輸送中の事故により死亡し、又は死に瀕し救うことができない状態に陥ったものと認められて安楽死の処置がなされた場合575万円
3競走中の事故により競走の用に供することができなくなった場合500万円
4調教中又は輸送中の事故により競走の用に供することができなくなった場合480万円
5競走中の事故により事故発生の日から1年以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合365万円
6調教中又は輸送中の事故により事故発生の日から1年以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合355万円
7競走中の事故により事故発生の日から9ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合320万円
8調教中又は輸送中の事故により事故発生の日から9ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合315万円
9競走中の事故により事故発生の日から6ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合270万円
10調教中又は輸送中の事故により事故発生の日から6ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合265万円
11競走中の事故により事故発生の日から3ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合205万円
12調教中又は輸送中の事故により事故発生の日から3ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合200万円
13競馬会の施設内において、法定伝染病以外の疾病又は負傷により死亡し、又は死に瀕し救うことができない状態に陥ったものと認められて安楽死の処置がなされた場合(第15号に該当する場合を除く)560万円
14競馬会の施設内において馬伝染性貧血により死亡し、又は殺処分された場合475万円
15競馬会の施設内において法定伝染病又は天災地変、火災、落雷、暴動等により死亡し、又は安楽死の処置がなされた場合(第14号に該当する場合を除く)475万円
16競馬会の施設内において発生した四肢その他の故障により中央競馬の競走馬として不適当と認められ、競走馬登録を抹消する場合(前各号に該当する場合を除く)1-A.支給170万円
1-B.支給100万円
2.支給70万円
3.未出走100万円
17競馬会の施設内において発生した腱炎(屈腱炎を除く)、関節炎、蹄病、骨瘤、骨膜炎、眼病、鼻出血、心房細動、肺炎、胸膜炎、フレグモーネ、肩跛行、及び寛跛行により、引き続き6ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなかった場合12.5万円
(未出走馬には支給しない)
6.25万円
(通算して3回目以上の場合)
18競馬会の施設内において発生した屈腱炎により9ヶ月以上中央競馬の競走に出走できなくなった場合140万円
注1:第3号から第12号までの事故とは、骨折、脱臼、外傷又は腱断裂をいう。
注2:第16号1-Aは出走馬で、受給馬は再び中央競馬の競走馬登録を受けることはできない。
注3:第16号2は出走馬のB支給を受けたことがある馬で、受給馬は、再び中央競馬の競走馬登録を受けることができない。
設立は'55年のことで、当初はJRAと馬主協会会員の拠出金でまかなわれていたが、3年後に中央競馬馬主相互会が設立され、全額JRAの助成でまかなわれるようになった。この制度、一種の保険のようなものだが、これには掛け金がない。馬主は一切お金を出していないのである。これが、を競走登録する際に馬主から掛け金を徴収し、それらを運用した中から保険金として支給する、というシステムなら納得がいく。しかしこの事故見舞金が全額馬券の売上から出ているというのは納得がいかない。事故見舞金は毎年、競走事業費の1割前後を占める。こんな金を出すくらいなら控除率を下げろ、とファンは声高に叫ぶべきだ。
競走馬の価格が高い日本で、事故による馬主のダメージを軽減し、馬数の確保を図る、というのが建前のこの制度。だが、このシステムはモラルハザードの危険性と背中合わせである。資質的に活躍ができないに無理な調教を施したり、体調が不充分なままレースに使ったりして、予後不良にでもなってくれれば3歳未勝利戦の1着賞金より高い金が手に入る、という考えを抱く者が出てきてもおかしくない。
last update : 2006/03/26
first entry : 2006/03/26


市場取引馬奨励賞(しじょうとりひきばしょうれいしょう)
レースで交付される賞金の1つで、日本国内のセリ市場で取引された馬が1〜5着に入ると交付される。これにより国内のセリ市場の活発化、ひいては国内の生産者を側面から支援する狙いがある。
交付されるのは2歳馬および3歳馬だけで、古馬になると交付されなくなる。また市場取引馬限定戦は交付の対象外となっている。以前はGTや特別戦でも交付されていたが、2005年からは新馬戦および未勝利戦、500万条件のレースしか交付されなくなった。
1着2着3着4着5着
500万条件70万28万18万11万7万
新馬戦、未勝利戦40万16万10万6万4万
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


写真判定(しゃしんはんてい)
肉眼では判別しにくい僅差の着順を写真を活用して決定する方法のこと。日本の競馬では新潟競馬場を除いてスリットカメラ(フォトチャートカメラ)を使用するのが一般的。海外の競馬場ではデジタルビュアーが主流で日本では新潟競馬場で用いられている。
日本で写真判定が導入されたのは1949年2月、柏競馬場が最初。その後、1950年9月5日に大井競馬場にも導入された。それ以前は“審判台”といって、ゴール前の外ラチ沿いに台を設けてそこに複数の審判員を立たせ、ゴール板に立てられた針金を目標に着順を肉眼で確認していた。あまりに際どい着差の時はあとに証拠が残らないこともあり、同着にすることが多かったようだ。また際どい着差の時には負けたの陣営から着順を変えろと刃物で脅されたなどがあったという。
現在の中央競馬では、スタンドの中に設けられた決勝執務室(決勝線に面している)で決勝審判委員3名が審判席の上・中・下段に位置して到達順位を判定する(ちなみにこの3名の審判員の座る位置は上段から経験のある順なのだそうだ)。まず目視で順位を記録し、それを場内のスローVTRで確認、写真判定の必要があると認めたときにフォトチャートカメラによって撮影された写真のネガを判定用映像拡大装置にかけて到達順位の確認を行い、差が小さい場合は紙焼きして、キャビネ判での確認を行う。キャビネ判をもってしても委員3名全員が到達差をつけ難いと判断したときは“同着”となる。
写真は際どい着差の判定に用いるだけでなく、決勝線到達各馬の競走に要した時間の計測にも用いられる。判定写真に入ってるスリットの縦線は“長さ”ではなく“時間”を表しており、線と線の間は6/1000秒を示す。第1位入線馬が要した時間は機械で自動計測されるので、そこからスリットの数だけ時間を足し合わせれば正確に時間が求められる。
ちなみにこの判定写真がカラーになったのは'96年のこと。それ以前は技術的な問題から白黒だった。ただしカラーでないとまずい、というのは早くから解っていたことで、それが顕著だったのが'83年のオークス。5頭が横一線で入線し、勝負服を見分けられなくて困ったということがあった。
last update : 2006/04/14
first entry : 2006/04/14


シャドーロール
の鼻梁に装着し、下方の視界を遮るために使用する矯正用の馬具。素材は主に羊毛かアクリル。競走馬に使用されて目にする場合が多いが、スタンダードブレッド等の馬術用のにも用いられる。
元来はが自分の影やハロン棒の影などに驚くのを防ぐ目的に作られたものだが、競走馬においては、これを付けたが下方の視界を得るために頭を下げることを利用して、頭の高いの走法矯正や首の上下動による全身を使った走法への矯正効果が見られることが知られている。
'94年にナリタブライアンが着用して三冠を達成したことから一時期競馬界において大流行した。しかし効果には個体差があり、慣れると効果が薄れるため、現在ではその流行は下火。
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


重賞(じゅうしょう)
特別競走の中でも特に賞金が高く設定され、重要な意義を与えられた競走。レース名に「第○回」と付くものを言う。
「GT」「GU」「GV」のように、「グレード」が付くものが重賞競走と思っている人がいるようだが、グレードが付かない重賞競走も存在する。詳しくは「グレード制」の第4項を参照のこと。
それにしても日本は重賞競走が多すぎるような気がする。アメリカくらい競走馬が多ければ今の数でも良いが、毎週1つ以上の重賞があるのは過密な感じがする。重賞がたまにあるくらいのほうがファンもメリハリがあるというものだが、こう毎週毎週重賞だと単調と言わざるを得ない。売上優先であったり各競馬場の馬主協会の陳情を聞き入れたりした結果だろうが、そのうち全場全土日に重賞競走が組まれるのか…。
ちなみに、重賞競走とは「一定の時期の一定の条件で繰り返し実施される競走」のことで、パターンを決めて行う競走ということで、英語ではもともと「pattern race」と呼んでいた。日本では「回を重ねて行う賞」を縮めて「重賞」と呼ぶようになった(このことから重賞競走には必ず「第○回」と回数が付される)。したがって、開催時期や条件をコロコロと変えていては重賞とは呼べないのだが、日本はそういうのをあまり気にしないお国柄のようだ。
last update : 2007/04/30
first entry : 2006/10/01


出走奨励金(しゅっそうしょうれいきん)
レースで6〜10着(レースによっては6〜8着)に入った場合に交付される賞金。当該競走の第1着本賞金に下記の表1の比率を乗じた額(1万円未満の金額については四捨五入)。ただし、タイムオーバーになった場合は交付されない。
表1
競走名第6着第7着第8着第9着第10着
重賞競走7%6%5%3%2%
表2に定める競走7%6%5%2%
その他競走7%6%5%

表2
右欄に掲げる競馬の
重賞競走以外の特別競走
(500万円以下競走を除く)
札幌競馬・函館競馬・第2回福島競馬・
第2、3回新潟競馬・東京競馬・中山競馬・
第2回中京競馬・京都競馬・阪神競馬・第2、3回小倉競馬
どういう理屈から生まれた賞金なのか分からないが、早い話が「着外にも賞金を出せ」ということである。まったくもっておかしな話だ。もちろん、8頭立てのレースなら、タイムオーバーにならない限り全ての出走馬にお金が交付されるのである。それでホントに公正な競争と言えるのか!?
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


障害 (障碍)(しょうがい)
生垣や竹柵、水濠などを飛越したり、極端な高低差をつけたコースを走ったりして速さを競うレース。平地競走に比べ、障害を飛越するため落馬の危険性が高いが、その分、平地競走にはない魅力がある。
'99年に障害レースの大改革が行なわれ、「ジャンプレース」との愛称が付けられ、障害レースの重賞競走にもグレード制が敷かれた。平地の重賞レースと区別するため、ジャンプの「J」をつけて「JGT」「JGU」「JGV」と表記される。
障害競走を開催している競馬場は、東京競馬場中山競馬場京都競馬場阪神競馬場福島競馬場新潟競馬場中京競馬場小倉競馬場の8競馬場。地方競馬では現在は開催する競馬場はない(かつては川崎競馬場名古屋競馬場春木競馬場などで開催されていた)。このうち、福島・新潟・中京は障害専用コースを持たないため、芝コースに置き障害を設置して実施される。札幌競馬場函館競馬場では実施されない(戦前は行なわれていた)。また従場開催(裏開催)時の福島・新潟・中京・小倉でも実施されない。
日本では原則1日に1競走だけ。年間に行なわれる競走数はおよそ130。障害レースのメッカ・英国は約3300と日本の25倍。英国ではヘタな平地競走より障害競走のほうが人気がある。実際、障害レースの最高峰であるグランドナショナルはダービーよりも人気があり、英国のテレビのあらゆるスポーツ番組の中で、視聴率上位4位までが競馬関連で、1位・グランドナショナルの生中継、2位・グランドナショナルの前日予想、3位・グランドナショナルのダイジェスト、4位・ダービーの生中継、という具合である。
海外の障害競走事情
国別平均賞金競走数
日本約2500万円約130
仏国約300万円約2200
イタリア約250万円約380
米国約250万円約190
アイルランド約240万円約1300
豪州約230万円約150
英国約180万円約3300
ドイツ約110万円約80
英国などでは障害競走を「スティープルチェイス」と「ハードル」に分けている。「ハードル」は障害物が比較的小さく、スピーディな競馬となる。一方の「スティープルチェイス」は障害物が大きく、正確な飛越が求められる。日本の障害レースはハードルに近いが、中山競馬場の大障害コースだけはスティープルチェイスに相当する。
last update : 2006/03/26
first entry : 2006/03/26


賞金(しょうきん)
日本中央競馬会の賞金システムはとにかく金が出まくる。まず1着から5着に入るともらえる「本賞金」。2着は1着本賞金の40%、3着は25%、4着は15%、5着は10%と決まっている。本賞金とは別に「出走奨励金」という6〜10着に入ったに与えられるお金もある(ただしタイムオーバーになったときは交付されない)。これらの他に「付加賞」「距離割増賞」「内国産馬所有奨励賞」「父内国産馬奨励賞」「市場取引馬奨励賞」「報奨金」が“賞金”として交付される(特別出走手当は“賞金”には当たらない)
この中でまず目につくのは「出走奨励金」。着外でもお金になるのである。そして気になるのは「内国産馬所有奨励賞」と「父内国産馬奨励賞」。父馬が内国産で当該馬が内国産でないことなんて殆どあり得ないだろう。つまりこの2つの奨励賞はセットで貰えるのである。おかしな話だ。結局、父内国産馬を市場取引で購入し、2000m以上の混合レースばかりに出走し、勝たないまでもとにかく2〜8着までに入ればそれなりのお金になるのである。
中央競馬の賞金は世界的に見ても非常に高い。データとしては古いが、下記表に日本と世界の比較を示した(日本が'96年、海外が'95年)
国別総賞金額1頭当たりの平均賞金額
日本968億2900万円1314万9000円
英国92億8300万円70万円余
仏国147億3300万円103万7000円
米国721億1700万円107万6000円
この表からも分かるとおり、日本の賞金は突出している。日本より馬数もレース数も1ケタ多い競馬大国・米国ですら総賞金額は日本以下である。確かに個々のレースを見れば、ドバイワールドカップの1着賞金360万ドルのように、各国とも頂点を決めるレースの賞金は一点豪華主義的に張り込んでいる。だが、日本の場合は上から下まで、あまねく高水準なのである。例えば、
  • 日本の桜花賞の1着賞金は8900万円なのに対し、その模範となった英国の1000ギニーの1着賞金は14万5000ポンド(約2900万円)でしかない。
  • '99年にエルコンドルパサーが勝ったことで日本でも有名になった仏国GU(現在GT)のフォア賞の1着賞金は2002年当時で62700ユーロ(約880万円)で、日本の1000万条件級の特別競走の1着賞金(1480万円)を下回っていた。
  • 欧州では比較的高水準の賞金を誇る仏国でもGVの1着賞金は、2005年にようやく増額されて7万5000ユーロ(約1050万円)になったが、日本の500万条件級の1着賞金(740万円)をやや上回ったものでしかない。
まして出走奨励金という制度があり、3歳未勝利戦で8着に敗れても25万円が手に入るシステムになっている。日本は弱いを厚遇しているのだ。日本の賞金システムは「ぬるま湯」と言わざるを得ない感がある。
last update : 2006/03/22
first entry : 2006/03/22


勝負服(しょうぶふく)
騎手がレースに騎乗するときに着る服。
レースを観戦するにあたって、騎手がみな同じ服を着ていては遠くから見てどれが自分のか分からないことから、馬主が自分のであることがひと目で分かるように独自のデザインの服を騎手に着せたのが始まり。馬主がそれぞれ自分の柄と色の服色を登録しており、騎手は騎乗する馬主に合わせて着替えてレースに出る。
メジロ商事関口房朗
地方競馬では騎手ごとに服色が決まっており、騎手のアイデンティティーの一つとなっている。中央競馬のようにレースごとに着替える必要がない。このようなシステムは世界のどこを見ても日本の地方競馬だけのもの(2006年から道営ホッカイドウ競馬馬主勝負服を導入した)。ちなみに佐々木竹見の勝負服「赤・黄山形一文字」は佐々木の功績を称えて永久勝負服となっている。
佐々木竹見菅原勲
日本中央競馬会競馬施行規程』第27条では「服色に使用する色は、本会の定める標準色による赤、桃、緑、青、水、紫、薄紫、茶、えび茶、ねずみ、黒及び白の13色でなければ、服色に使用することができない」としている。また、柄に関しては同28条で「次に掲げる標示でなければ、服色に使用することができない。(1)輪(2)一文字(3)帯(4)山形(5)たすき(6)縦じま(7)格子じま(8)元ろく(9)ダイヤモンド(10)うろこ(11)井げたかすり(12)玉あられ(13)星散らし(14)蛇の目又は銭形散らし」とある。また同29条で「胴若しくはそでの地色又は前条各号の標示には、2色以上を使用してはならない」とあり、つまり勝負服に使える色は最大4色としている。
中央競馬では使えない柄と色が地方競馬では使えることもある。例えば、中央では橙色が使用できないが、地方では兵庫の木村健が橙色を基調とした勝負服を用いている。柄に関しては兵庫の谷川真生が麻雀の三ピンのような柄を用いているし、道営にいた星野純一は胴に★一つというのも珍しい。
谷川真生星野純一
last update : 2006/05/22
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勝率(しょうりつ)
騎手の場合は〔勝利数÷騎乗回数〕で、調教師の場合は〔勝利数÷出走延べ頭数〕で求められる。
1レースはおおよそ10〜12頭で行われるので、平均勝率は8〜10%ほどになる。勝率が8%未満なら「腕の悪い騎手・調教師」、勝率10%ほどなら「普通の騎手・調教師」、勝率15%ほどなら「やや上手い騎手・調教師」、勝率20%超なら「腕の良い騎手・調教師」ということになる。
しかし「勝率」は馬主・厩舎関係者の目から見る判断基準であり、馬券購入者の目から見る判断基準は「勝率」よりも「単勝回収率」「複勝回収率」であるべきだ。厩舎関係者は自分のがいくらの配当を出そうと関係ない。確実に勝つことに意味がある。そのため勝率の高い騎手を選ぶ。 一方、馬券購入者は沢山の配当を戻してくれる騎手・調教師に魅力を感じる。すなわち、調教師が“腕の良い騎手”と言うのを馬券購入者は鵜呑みにしてはいけない。“馬券的に腕の良い騎手”とは勝率ではなく回収率の高い騎手なのだ。
last update : 2006/05/14
first entry : 2006/05/14


女性騎手(じょせいきしゅ)
女性の身でありながら、ドロドロとした勝負の世界に挑む奇特な存在。
古くは1936年(競馬倶楽部時代)、京都競馬倶楽部の騎手免許試験に合格した斉藤澄子という人がいたが、この人は「風紀を乱す」という周囲の声に反発するように、髪を短く切り、胸にはサラシを巻いて修業したが、女性であるということだけで免許を否定され騎乗するには至らなかった。
その後、地方競馬で'68年に岩手の高橋優子がデビュー第1号を果たす。5年余りで203勝するなど活躍したが、'73年に急性心不全で24歳の若さで早世した。その後、地方競馬では平地で40人以上の女性騎手が誕生。2005年7月18日、名古屋の宮下瞳が日本女性騎手最多勝記録を更新(従来の記録は益田の吉岡牧子の350勝)。宮下は女性騎手で唯一の3連勝を記録するなど、女性騎手第一人者として活躍している。
中央競馬ではこれまでに6人の女性騎手がデビュー。しかし勝ち星にさほど恵まれることなくうち4人が引退。6人の騎手は以下の通り。
  • 増沢(牧原)由貴子 … '96年デビュー。現役(823戦34勝)
  • 細江純子 … '96年デビュー。493戦14勝
  • 田村真来 … '96年デビュー。430戦9勝
  • 押田純子 … '97年デビュー。158戦2勝
  • 板倉真由子 … '98年デビュー。158戦1勝
  • 西原玲奈 … 2000年デビュー。現役(543戦17勝)
地方競馬で100勝以上達成した騎手は以下の通り。
  • 高橋優子 … 岩手。1698戦203勝
  • 吉岡牧子 … 益田。3511戦350勝
  • 安田歩 … 北海道。1468戦125勝
  • 宮岸由香 … 金沢。1718戦108勝
  • 中島広美 … 笠松。1860戦120勝
  • 米田真由美 … 高崎。1994戦149勝
  • 小田部雪 … 中津→荒尾。2754戦196勝
  • 佐々木明美 … 北海道。2658戦149勝
  • 宮下瞳 … 名古屋。現役(5349戦414勝)
  • 池本徳子 … 福山。現役(1444戦121勝)
この他に、ばんえい競馬で初めて、佐藤希世子が2006年5月3日に100勝を達成した。
米国には'93年に三冠の1つベルモントSを勝つなど「鉄の女」と称され、競馬殿堂入りを果たした3546勝のジュリー・クローンがいるし、短期免許で来日したリサ・クロップ(16勝)や妹のリサ・マンビー(4勝)中山大障害を制しJRA初の女性重賞勝利騎手となったロシェル・ロケット(3勝)など、海外の女性騎手は活躍の機会に恵まれている。
女性騎手が男の騎手に対抗するとなると、レース中に色香でも使って相手を翻弄するとかしないと勝てないのではないか。…などと書くと女性団体からクレームがきそうだが、実際問題、それぐらい女性と男では身体的差が大きい。時速60キロで疾駆する体重500キロのを制御するなど女性にはなかなか酷な話だ。クローンにしたって「鉄の女」と言われるほど鍛え上げられた筋肉を持っていた。牧原由貴子が「女性らしさを活かした騎乗をしたい」とデビューした頃に言っていたが、そんなものは少しも実践されていないし、むしろクローンのように女性を捨てないとこの世界ではやっていけないと思われる。
競艇には女性同士だけのレースがあるように、競馬にもそういうレースがあっていいのではないか、という発想で作られたのが、中津競馬場で行なわれた全日本女性騎手招待「卑弥呼杯」だった。'97年に創設されたが2001年の中津競馬場廃止に伴い消滅、2001年は地方・新潟競馬で「駒子賞」として継続されるも、新潟競馬も廃止となって消滅。2002・2003年の空白期をおいて、2004年に荒尾競馬場で「全日本レディース招待競走」として復活。2006年、「レディースジョッキーズシリーズ」と題して、荒尾競馬場、高知競馬場、名古屋競馬場を転戦してポイントを争うシリーズ制として生まれ変わった。
男の騎手との身体的ハンデ差を埋めるために、地方競馬には女性騎手の負担重量を減量する制度がある。名古屋の宮下瞳もそれに支えられている。しかし中央競馬にはそれがない。この事実を世の女性団体は「男女の平等」と考えるのか、「女性から活躍の場を奪っている」と考えるのか。もし後者だとすれば、都合のいいときだけ“女性”を持ち出すってことになるよねぇ。
last update : 2007/04/20
first entry : 2006/05/24


白毛(しろげ)
非常に稀に突然変異で生まれる、全身が白色の毛色。通常の毛色の分類には含まれない。
白毛は芦毛と違って生まれたときから全身が白。いわゆる「アルビノ」とも違う。だが白毛の活躍したケースは少ない。中央では2007年にホワイトベッセルが挙げた1勝のみ。地方ではホワイトペガサス(父アスワン)が8勝を挙げた例などがある。
国内初の白毛馬はハクタイユー。ハクタイユーは突然変異での白毛だったが、その仔ハクホウクンは遺伝による白毛。さらにその仔ハクバノデンセツも遺伝による白毛。親子3代白毛は現在唯一の例で遺伝による白毛は今後どこまで繁栄するのか。
last update : 2007/04/20
first entry : 2005/09/17


ジンクス
芦毛ダービー馬になれない」 これは'89年にウィナーズサークルが破ったジンクスだが、それまではまことしやかに言われていた。そしてウィナーズサークル以後も芦毛ダービー馬は出現していない。
「藤沢和雄はクラシックを勝てない」 これも2004年にダンスインザムードが桜花賞を勝ったことで破られた。それまでは何度も続けてリーディングトレーナの地位にありながらクラシックには縁のない調教師であったが、またクラシック欲しさにタイキブリザードをブリーダーズカップクラシックに走らせたりもした。これから師が狙うのはダービーであろうか。
障害レースを勝った日の熊沢はメインで来ない」 熊沢重文といえば平地だけでなく障害にも積極的に騎乗する騎手として知られているが、障害レースを勝つとそれで満足してしまうのかは定かではないが、なぜかメインで勝てない。関西では有名な話である。
シンザン記念の勝ち馬は大成しない」 シンザン記念の勝ち馬でクラシックの勝ち馬になったのは第36回のタニノギムレットのみ(東京優駿)。それ以外での主な活躍馬は第9回エリモジョージ(天皇賞)、第31回シーキングザパール(仏モーリスドギース賞、NHKマイルC)くらい。
last update : 2007/04/20
first entry : 2005/09/17


シンジケート
種牡馬の所有形態の1つ。別に「犯罪組織」というわけではない。
シンジケートは出資者による共同所有である。まず、何人かの生産関係者や馬主がシンジケート事務局を作る。その事務局が種牡馬となるを所有者から購入する。この購入額に、
  • 輸送費
  • 外国馬の場合は)関税
  • 繋養費用
  • 保険料
  • 事務費用
などを加えたものが、新聞などに報道される「シンジケート総額○億円」というヤツになる。これを出資者(シンジケート会員)の頭数で等分したものが、1人あたりの出資額となる。
シンジケート会員になると、シンジケートが解散するまで、1口あたり毎年1頭分の繁殖牝馬に種付けする権利が与えられる。もしその年に種付けするつもりがなければ、その年の種付け権をセールに出してセリにかけて収入とすることも可能。
シンジケートが仮に60口なら、その種牡馬は毎年60頭の牝馬にしか種付けしないことになるが、元気があり余っていたら、シンジケート会員以外に種付けを希望する人を「余勢種付け」として募集する。このとき、種付け希望者から「種付け料」を徴収するわけだが、種付け料の初年度はシンジケート株の5分の1というのが相場らしい。その後は種牡馬成績次第で上がったり下がったりする。で、この余勢で得られた種付け料は、総額を株数で等分したものがシンジケート会員に配当として支払われる。種付け料が上下しなければ、毎年60頭の余勢によって5年で元が取れる計算である。
2006年10月11日、三冠馬ディープインパクトが年内で引退と発表があり、同時にシンジケートが組まれることも発表となった。その額は51億円(1口8500万円×60口)。エルコンドルパサーの18億円、キングカメハメハの21億円を一気に抜いて国内最高額となった(サンデーサイレンスでも約25億円)。もちろん成功するという保証はどこにもない。この額、果たして安いのか、高いのか。
last update : 2006/10/11
first entry : 2006/10/11


進上金(しんじょうきん)
賞金のうち、馬主から調教師・騎手・厩務員に渡るお金のこと。賞金から付加賞を差し引いた額の20%(調教師10%、騎手5%、厩務員5%)付加賞の10%(騎手5%、厩務員5%)がそれにあたる。
last update : 2006/03/22
first entry : 2006/03/22



<す>
【スポーツ新聞】
スポーツ新聞(すぽーつしんぶん)
勝者だけを称賛し、スキャンダルをもてあそぶこと以外にポリシーを持たず、スポーツ界を毒し続ける、およそスポーツを主題としているとは言えないマスコミのこと。
競馬場やウインズなどで客が場所獲りのために敷くもの。新聞は読み物であって、その用を成していないのであればもはやゴミである。シンガポールみたいに公道や公共の施設でゴミ箱以外にゴミを捨てる行為を取り締まる法律を作って、競馬場内でも取り締まっていただきたい。
last update : 2006/05/26
first entry : 2006/05/26



<せ>
【ゼッケン】【先行】【セン馬】
ゼッケン
馬番がわかるようにに装備されるもの。ゼッケンはレースの格付けにより色が違う。JRAでは、
  • 平場のレース … 白地に黒文字
  • 若手騎手限定競走黒地に黄色文字
  • 重賞以外の特別競走黒地に白文字
  • GV、JpnVレース … 緑地に白文字
  • GU、JpnUレース … 赤地に白文字
  • GT、JpnTレース(クラシック以外)… 青地に白文字
  • GT、JpnTレース(クラシック)… 青地に黄色文字
  • ダービー(東京優駿) … 白地に黒文字
となっている。ダービーだけはかつての伝統を守るために平場と同じく白地に黒のゼッケンを使用している。
last update : 2007/04/20
first entry : 2005/10/08


先行(せんこう)
レース戦術の1つ。スタート直後に先頭集団に取りつき、レース終盤に前を行くを抜いてゴールするような戦い方のこと。
概して先行馬は札幌競馬場函館競馬場福島競馬場のように平坦で直線の短いコースが向いている。逃げの作るペースに左右されず、前を行くをきっちり捕らえ切る力が必要。差し追い込みに比べ仕掛け所でさばくの数も少ないため、紛れが少なく、安定して自分のレースができる。安定した成績が残しやすいが、逆にいえば見た目にあまり派手さがなく面白みに欠けるレース運びである。
last update : 2006/03/27
first entry : 2006/03/27


セン馬(せんば)
睾丸を抜かれた。こうすることで気性が大人しくなり、体つきが柔らかくなるなどの効果が得られる。ただし睾丸を抜かれるということは引退後の種牡馬としての道を閉ざされたということになる。種牡馬選定レースでもあるクラシックや天皇賞に出走できないなどのハンデがある。セン馬の代表馬といえばレガシーワールド、マーベラスクラウン、トウカイポイントなど。
日本など競馬が馬産産業と密接に関係している地域では牡馬をセン馬にするのはよほど気性難でない限り行なわれないが、馬産地を持たない香港では逆によほど気性の良いでない限りセン馬にしてしまう。また、人に従順であることが求められる障害レースのもセン馬にされやすい。馬術競技用のもセン馬が多い。
last update : 2007/04/20
first entry : 2005/09/17



<そ>
【速歩】
速歩(そくほ)
の歩法の1つ。には4つの歩法があり、「常歩(なみあし;walk)」「速歩(はやあし;trot)」「駈歩(かけあし;canter)」「襲歩(しゅうほ;gallop)」となっている。
速歩は4本のうちの前肢1本・後肢1本が同時に着地・離地し、その間に四肢のいずれもが地面から離れる「空間期」が存在する歩法である。人間でいうところの競歩のような感じといえる。速歩には、“右(左)前肢と右(左)後肢がペア”になる「側対速歩」と、“右(左)前肢と左(右)後肢がペア”になる「斜対速歩」がある。(レコードを見る限り、側対速歩のほうが斜対速歩より速かったようだ)
以前の日本の競馬では“速歩競走”が行なわれていた。中央競馬は血統がしっかりしているサラブレッドやアラブでレースを構成していたが、地方競馬はそこまで至らずに近所の農耕馬を集めてくることなどしばしばであった。それでなくても競走馬の生産頭数は現在よりはるかに少なかったため、個々の能力差は著しかった。それらのスピード差を減殺するために導入されたのが、騎乗速歩や繋駕速歩である。平地や障害競走は斤量でハンデをつけるのに対し、速歩は距離でハンデをつけた。
速歩を英語でいうと「trot」。第46回安田記念優勝馬トロットサンダーは「速歩カミナリ」という意味。あまり強そうじゃないなぁ…。
last update : 2006/05/03




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