「楡馬」版−競馬辞典

―― その他編 ――
last update : 07/08/05


<か>
【外厩制度】【外国産馬】【外国馬】【外国人騎手】【回収率】【格言】【鹿毛】【勝馬】【川崎競馬場】 【カンカン場】【含水率】【カンパイ】
外厩制度(がいきゅうせいど)
主催者の管轄外で厩舎を持つこと。
日本では川崎競馬が2001年11月まで、馬房数の不足を補うために調教師が競馬場周辺に独自の厩舎を開設するという形の外厩制度があったが、調教は専用の調教コースを使用することが義務付けられていたため、実質的な外厩制度ではなかった。 実質的な外厩制度は2003年の道営ホッカイドウ競馬が最初。認定を受けたに限られるが、その認定第1号がコスモバルク。コスモバルクはオーナーの牧場・ビッグレッドファームから直接道営主催の競馬場に出向くことが可能。 しかし内厩制度を敷くJRAに出走する際は10日間の内厩管理(道営の管轄内ならどこでもいいのだが、コスモバルクはいつも門別競馬場を利用)が義務付けられていて、外厩馬のメリットを活かせていないのが現状。2006年3月29日から南関東地区でも外厩制度がスタートした。
生産牧場や育成牧場といった民間施設での飼育・調教が当面想定されるが、この制度が進めば調教師独自の施設での調教を行なう者が出てくるかもしれない。
海外では外厩制度が主流。外厩制度であれば内厩制度のような馬房数問題が存在しないので、調教師は実力さえあればすぐに免許を発行してもらえる。 現に米国では調教師免許は自動車運転免許と変わらないくらい簡単に取得できるという。もちろん一人当たりの馬房数制限なども存在しない。したがって自由競争の世界となっている。 JRAは外厩制度にすると公正確保ができないと言っているようだが、そんなものは工夫次第でうまくやれるはずである。ガタガタぬかしてないで、とっとと外厩制度にしろ。
last update : 2006/05/22
first entry : 2006/05/22


外国産馬(がいこくさんば)
海外で生産され、海外で出走する以前に日本の馬名登録を受けたのこと。競馬新聞などの馬柱で、馬名の上に丸囲みに「外」と記載される。そのため「マル外」とも呼ばれる。
JRAの全てのレースに出られるわけではなく、「(混合)」という記号の付いた混合レースにしか出走できない。これは「日本の競走馬生産界を保護する」という国内生産者保護政策に基づいたもの。かつてはクラシック競走や天皇賞といったレースには一切出走できなかったが、欧米諸国から「日本の競馬は海外に対して閉鎖的だ」とバッシングされ圧力が懸かったこと、また「強い同士の対決を見たい」というファンの声に圧されたことにより、2000年から段階的に開放されることになった。
last update : 2006/03/21
first entry : 2006/03/21


外国馬(がいこくば)
海外で生産され、日本の馬名登録を受けていないのこと。外国産馬とは区別される。競馬新聞などの馬柱で、馬名の上に四角囲みに「外」と記載される。そのためマル外に対して「カク外」とも呼ばれる。
JRAの全てのレースに出られるわけではなく、「(国際)」または「(国際招待)」という記号の付いたレースにしか出走できない。かつての日本競馬は海外に対して閉鎖的で、'81年のジャパンカップの創設まで外国馬は日本国内では出走できなかった。
last update : 2006/03/21
first entry : 2006/03/21


外国人騎手(がいこくじんきしゅ)
日本人騎手よりも技量の優秀な外国籍騎手に対して、日本人が、ヒガミ根性から差別する意味で用いている蔑称。
'98年にマイケル・ロバーツが朝日杯3歳Sを優勝したときはさほどでもなかったが、クラシックだけは日本人でなくてはならないといった風潮があったらしく、2001年にケント・デザーモが優駿牝馬を優勝したときは少し騒がれ、 2003年にミルコ・デムーロがダービーを優勝したときは「外国人騎手がダービーを制覇」と大きく報道された。実力ある者が勝つのは競争の世界ならば当然のこと。いちいち“ガイジンだから”と取り立てて騒ぐのは差別以外のなにものでもない。まるで外国人横綱なんぞ出せるか、と言っていた昔の大相撲のようだ。
last update : 2006/05/21
first entry : 2006/05/21


回収率(かいしゅうりつ)
馬券の支出に対する収入(払戻)の割合。
例えば、1000円賭けて、全てハズれたら0%。500円の払戻を受けたら50%。1500円の払戻があったら150%になる。
控除率が25%なので、1年間の回収率、5年間の回収率、と期間を長くするほどに回収率は75%に近くなる。もしそれで75%に満たないようだと「馬券下手」、75%より高ければ「馬券上手」、100%を超えれば「馬券で生活できる人」ということになる。
ある騎手の単勝を一定額でずっと買い続けた場合の回収率を「単勝回収率」という。〔単勝払戻総額÷(総騎乗回数×100)〕で求められる。これは勝率連対率とは直接的には関係ない。勝率が高いジョッキーほど人気馬に乗っており、分子が小さいため回収率は伸びにくい。逆に、穴馬を勝たせるジョッキーほど回収率は高くなる。 2006年、武豊勝率22.5%だったが単勝回収率は66.4%でしかなかった。一方、池添謙一は勝率7.5%だったが単勝回収率は125%だった。“たくさん馬券を獲りたい”だけなら武豊を買えばいいが、“馬券で儲けたい”なら池添のようなジョッキーを買うべきだ。
last update : 2007/04/19
first entry : 2006/05/14


格言(かくげん)
「長距離レースはヤネで買え」 通常のレースは「7人3」と言われるが、長距離レースになるとその比率は変わり、「5人5」とも、「3人7」とも言われるほど騎手の手腕がモノを言う。それが顕著に出たのが1997年菊花賞。長距離を得意とするはおらず、ヨーイドンの競馬になること必至といわれた通り、仕掛けどころ勝負となったこのレース。制したのは有力馬に騎乗した騎手の中で最もベテランだった南井克巳のマチカネフクキタルであった。
「2頭出しは人気薄を買え」 同じ厩舎や同じ馬主が1つのレースに2頭以上出すケースがある。このとき人気なっているほうより人気のないほうが好走することがあり、配当的にもおいしいので買いである、という。もちろんそれがあてはまらないこともままあるので信じる信じないはあなた次第。
「連勝馬は止まるまで買え」 競馬は勢いが大事、負けてないのは体調が良く力がある証拠なので昇級緒戦であろうと信じて買うべし、という教え。でも連勝してるって気付いた時に頭打ちになるケースもよくあるわけで…。
「人気薄の逃げは狙い目」 人気の無いはいつでも捕まえられる、という騎手心理が働き逃げを気分よく逃がせていると、いざ捕まえに行った時に案外捕まらないことがあり、これが高配当を生み出す原因となるので買っておけ、という格言。これがハンデ戦で軽量だったりするとさらに期待大。
「ノリが吹いたは消し」 横山典弘が褒めちぎったは買ってはいけない、という格言。かのメジロライアンを褒めに褒めたところ皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞3着とクラシック無冠に終わった。それ以来本人も気にしてか、騎乗馬へのコメントは慎重になっているような気がする。
last update : 2007/04/20
first entry : 2005/09/17


鹿毛(かげ)
被毛は赤褐色で長毛と四肢の下端が黒色。栗毛との決定的な違いは長毛と四肢の下端が黒色であるかそうでないか。鹿毛はサラブレッドで最も多い。
last update : 2005/09/17
first entry : 2005/09/17


勝馬(かちうま)
一般には「勝った」のこと。
競馬法においては「馬券の払戻対象となる組合せ」のこと。単勝式においては「勝った」と「馬券の払戻対象となる組合せ」は一致する。複勝式では、8頭立て以上の場合だと1〜3着馬の3頭が“勝馬”ということになる。また、連勝式では1頭1頭のことではなく、数字の組合せが“勝馬”となる。 要するに、競馬法における“勝馬”とはのことを指しているわけではない。例えば、あるレースの1〜3着馬の馬番号がG@Cならば、単勝式の勝馬は「G」、複勝式の勝馬は「G」と「@」と「C」、馬連の勝馬は「@−G」、馬単の勝馬は「G→@」、3連複の勝馬は「@−C−G」、3連単の勝馬は「G→@→C」となり、1つのレースに各投票法ごとに勝馬が存在する。
1999年に新馬券としてワイドを導入するにあたり、法務関係者が「1-2着と1-3着の組合せはいいとして、2-3着の組合せは勝つことができなかった同士の組合せなのだから“勝馬”と呼んでいいのか」とワイド導入が困難ではないか、との見解を示したこともあったようだが、複勝式が成り立っている(勝ったわけではない2着馬と3着馬も勝馬である)以上、可能だと割り切ったらしい。
last update : 2007/08/04
first entry : 2007/08/04


川崎競馬場(かわさきけいばじょう)
神奈川県川崎競馬組合という組織が運営する川崎市川崎区にある競馬場。土地および施設は、よみうりランドからの賃借である。全国でも旭川競馬場、大井競馬場とここだけしかないナイター競馬の開催場である。
川崎競馬場
地方競馬では数少ない左回りで、1周の長さは1200m、直線は300m。施行可能な競走距離は900m、1400m、1500m、1600m、2000m、2100m。大型映像装置(JRAではターフビジョンと呼ばれているもの)が内馬場ではなくバックストレッチの外側に設置されている。
主なレースは川崎記念全日本2歳優駿といった交流GTをはじめ、エンプレス杯関東オークススパーキングレディーカップにロジータ記念など各種主要レースが行なわれる。また2006年はジャパンブリーディングファームズカップ(JBC)が行なわれる。
last update : 2006/03/21
first entry : 2006/03/21


カンカン場(かんかんば)
負担重量を計る検量所のこと。
騎手は、定められた斤量かどうかをレースに乗る前に計る「前検量」と、定められた斤量で騎乗したかどうかを騎乗直後に検査する「後検量」を行なう。「カンカン」とは「貫を看る」→「看貫」からきている。転じて斤量のことを「カンカン」と言う。また、後検量は7位以上に入った騎手に行なわれることから、上位争いできそうもないを指して「カンカン場にものれないよ」と言ったりする。
last update : 2006/11/20
first entry : 2006/11/20


含水率(がんすいりつ)
馬場に含まれている水分量を数値化したもの。赤外線水分計という機械で測定され、馬場状態の基準にされる。
ばんえい競馬では「重」とか「不良」という表現ではなく、含水率が発表される。値は0.1〜9.9%で、数値が低いほど馬場は乾いており時計がかかる。雨が降るなどすると数値が上がって馬場は軽くなり時計は速くなる。
last update : 2007/04/19
first entry : 2006/05/09


カンパイ(かんぱい)
スタートが正常に行われなかった場合に再発走すること。
笠松競馬場での告知
語源は、競馬草創期にイギリス人の審判が「カムバック」と叫んだのを「カンパイ」と聞きまちがえた、と言われている。
ゲートが発明される以前はバリア式スタート(スタートラインにロープを張りそれを跳ね上げてスタートする)だったので、スタートラインのロープをくぐってフライングするがいたりで、カンパイは多く見られた。JRAではゲートを使用するようになってからはゲートの故障で扉が開かなかった、という事故でもない限りカンパイは見られなくなった。一方、地方競馬では数年前まで大きな出遅れがあった場合にカンパイが行なわれていた。実際のところ「何馬身の出遅れの場合はカンパイ」という明確な基準がないことや、JRAとの交流競走が実施されルールの統一が必要ということで廃止になった模様。
ちなみに、コース上に白い旗を持って、スタートするとコース外に走ってよけていく人がいるが、この人はカンパイ時に騎手に旗を振って知らせるために存在する。
last update : 2006/05/03
first entry : 2006/05/03



<き>
【騎乗停止】【休養】【競走事業費】【競走中止】【兄弟】【京都競馬場】【距離割増賞】【切れる脚】【斤量】
騎乗停止(きじょうていし)
騎手に対するペナルティーの1つ。戒告、過怠金より重い処分。この処分を受けると、期間中は海外や地方を含む全てのレースに騎乗できなくなる。
騎手はレースに騎乗するだけで騎乗手当が支給されるので、騎乗停止になるとこの収入が得られなくなる。また、お手馬を他の騎手に取られるし、騎乗機会がないということは新たなお手馬と巡りあう機会も腕をアピールする機会も失われることになる。騎手はレースに乗ってナンボなので、騎乗停止ほど痛いペナルティーはない。
一般的にはレース中の進路妨害による降着・失格となった場合に科せられるが、レースの外での出来事でも騎乗停止になることがある。たとえば、
  • 大崎昭一 …観客と私語をかわした(八百長対策の一環として“見せしめ”で騎乗停止にされたと言われている)
  • 大塚栄三郎 …飲んで規定時刻までに調整ルームに入らなかった
  • 後藤浩輝 吉田豊を木刀で殴打するなど暴力行為があった
  • 田中剛 調整ルーム内で江田照男にヘッドロックをかけるなど暴力行為があった
  • 藤田伸二 …飲食店の従業員に暴力をはたらき警察沙汰になった
などなど。レースに絡んだ話では、レース中に他の騎手を殴った、後検量で斤量が不足していた、ムチの使い方に問題があった、などによって騎乗停止になったケースがある。
last update : 2007/04/19
first entry : 2006/06/07


休養(きゅうよう)
レースを使わないで休むこと。たいていは放牧に出されるが、自厩舎または、夏を札幌競馬場函館競馬場のような涼しい出張先で休養するケースもある。
休養明けはレース勘が戻っていないが多く、休養明け直後のレースは負けることが多いが、中には休養明けでないと走らないもいる。人間でも、夏季長期休暇やゴールデンウィークが終わると「今日から仕事かぁ〜、かったるいなぁ〜」という者と、「今日から仕事だー、ガンバルぞぉ〜」という者がいるのと同じなのかも知れない。
春二冠を制して三冠馬が懸かっているようなは、夏の休養スケジュールが注目される。シンザンは夏を京都競馬場にある自厩舎で過ごしたところ例年にない猛暑が祟り夏負けにかかってしまい三冠危うしという事態に陥った。タニノムーティエは夏は放牧に出されたが放牧先で風邪をひいたのをきっかけに喘鳴症(ノド鳴り)に罹って三冠を逃した。ディープインパクトは夏を札幌競馬場で調整されて難なく三冠を獲得した。
last update : 2006/05/25
first entry : 2006/05/25


競走事業費(きょうそうじぎょうひ)
JRAが毎年計上する損益計算における支出項目の1つ。レースの賞金や諸手当をまとめたもの。
競走事業費の内訳は、「競馬賞金」「競走馬管理助成金」「競走馬管理諸費」の3つ。2005年度実績では、“競馬賞金”が871億円、“競走馬管理助成金”が171億円、“競走馬管理諸費”が261億円。このうち、“競馬賞金”の中の約600億円あまりは本賞金で、残りの270億円は出走奨励金距離割増賞内国産馬所有奨励賞父内国産馬奨励賞市場取引馬奨励賞などである。本賞金を除く奨励賞など各賞の是非は問われるが、それらは“優勝劣敗”というスポーツの原則に基づき配分されているためまだ許せるところがある。しかし、“競走馬管理助成金”と“競走馬管理諸費”は別だ。“競走馬管理助成金”は特別出走手当のこと。そして“競走馬管理諸費”の大部分は事故見舞金である。こんな優勝劣敗とはかけ離れたカネを馬券の売上から捻出するのは如何なものか!?
近年の競走事業費の推移は以下のとおり。
2000年度2001年度2002年度2003年度2004年度2005年度
1560億円1535億円1389億円1374億円1334億円1303億円
JRAの馬券売上総額(勝馬投票券売得総額)は'97年の4兆円をピークに減少を続けている。2004年には3兆円を割り込んだ。これだけ減少するとJRAは支出の何かを抑えなければならない。そこでJRA賞金を削ることに。しかし、本当に削るべきはJRAが唱える“優勝劣敗”とは程遠い特別出走手当事故見舞金ではないのか! この2つを撤廃すれば一気に400億円近い額が浮くというのに。
last update : 2006/04/07
first entry : 2006/04/07


競走中止(きょうそうちゅうし)
騎手が落馬して再騎乗できずにレースが終わった場合や、が故障を発生して騎手が走らせるのを止めた場合など、ゴールできなかったことを指す。
時折、素人さんが作る競馬関係のページやブログで、「競中止」のように「走」の字を「争」と誤って記述しているのを見かける。が止めたのはそのレースをることだけであって、“最高の競走馬”の称号をうことまで止めたわけではない。まぁ、再起不能な怪我をしてしまったのなら「競争中止」が当てはまるかも知れないが…。
last update : 2006/05/30
first entry : 2006/05/30


兄弟(きょうだい)
人間の場合は「両親または片親を同じくする間柄」を言うが、競馬的には「母親を同じくする間柄」のみを言う。
つまり、父が同じブライアンズタイムであるナリタブライアン(母パシフィカス)とマヤノトップガン(母アルプミープリーズ)は兄弟とは言わない。母が同じパシフィカスであるビワハヤヒデ(父シャルード)とナリタブライアンは兄弟である。このように、父が異なる兄弟を「半兄弟」といい、ナリタブライアンは「ビワハヤヒデの半弟」と言う。一方、父も母も同じくするナリタブライアンとビワタケヒデの関係を「全兄弟」といい、ナリタブライアンは「ビワタケヒデの全兄」と言う。
このように競走馬は牝系社会である。「伯父(叔父)・甥」「伯母(叔母)・姪」「従兄弟・従姉妹」の関係も牝系を基準に用いられる言葉だ。また、「〜の近親」というのも同牝系に対して言う言葉である。
last update : 2006/05/08
first entry : 2006/05/08


京都競馬場(きょうとけいばじょう)
JRAの10競馬場の中で最も美しいとされる競馬場。馬場内には池があり白鳥がいる。そんなことからスワンステークスというレースまである。場所が淀にあるため、ファンの間では「淀競馬場」または単に「淀」と呼ばれる。所在地:〒612-8265 京都府京都市伏見区葭島渡場島町32。
コース図
コースの特徴はフランスのロンシャン競馬場にも似た内回り、外回りコースを擁するところ。直線から2コーナーまでは平坦だが、向正面からやや上り始め、外回りの3コーナーは上って下る坂がある。坂は芝が野芝だった頃、「ゆっくり上って、ゆっくり下らなければなりません」という杉本清アナの有名な実況にもある通り、かなりの難所だった。しかし洋芝となった現在では逆に仕掛け所となっており、派手に回ってくるも少なくない。最後の直線は328m。
主なレースは菊花賞天皇賞(春)、エリザベス女王杯マイルチャンピオンシップ
競馬場内にはシンザン像が建立されている。またパドックの形状が他の競馬場のような楕円形ではなく円形なのも目をひく。電車で行くときは京阪電車をご利用されますよう(ちなみに私は近鉄・丹波橋で京阪に乗り換えてよく通いました)
last update : 2006/03/27
first entry : 2005/07/17


距離割増賞(きょりわりまししょう)
2000mを超える平地レースで8着以内に入った場合に交付される賞金。額はレースの距離や着順に応じて異なる。なお、重賞レースでは交付されない。また、一般競走の4着以下のにも交付されない。1着馬に交付される金額は下記の表1のとおり。2〜8着馬については表1の金額に表2の比率を乗じた金額(1万円未満の端数は四捨五入)
表1
競走の種類2000m2000m超
2200m以下
2200m超
一般競走
(平場)
新馬・未勝利競走20万円40万円70万円
500万下競走30万円60万円100万円
1000万下競走40万円80万円140万円
特別競走500万下競走60万円120万円220万円
1000万下競走80万円160万円290万円
1600万下競走100万円200万円360万円
オープン競走
表2
第2着第3着第4着第5着第6着第7着第8着
40%25%15%10%8%7%6%
長距離レースを使うとの疲労度が短距離に比べ高いため、レースを使う数が少なくなることに対する補償という意味と、長距離より短距離を選択する近年の傾向に歯止めをかけるという意味合いがある。しかし「歯止めをかける」ったって、長距離レース自体が縮小傾向にあるじゃないか、と言いたいが…。
last update : 2006/03/22
first entry : 2006/03/22


切れる脚(きれるあし)
他馬より瞬発力のある脚力のこと。差し追い込みしかできないが持っていないとツライもの。
人間の陸上選手には使わない言葉。なぜか競走馬だけに用いられる。そりゃ脚が切れたら恐いっちゅうねん。
こんな表現をし始めたのが誰なのかは明確ではないが、定着させたのは武田文吾師ではなかろうか。師は自ら手掛けたコダマとシンザンを「コダマはカミソリの切れ味、シンザンはナタの切れ味」と評した。そういえばリンドシェーバーってがいたなぁ(快速馬だったけど切れる脚って感じじゃなかったが…)
last update : 2006/05/25
first entry : 2006/05/25


斤量(きんりょう)
負担重量のこと。
現在はキログラム制となっているが、日本の競馬草創期には“80斤”とか“90斤”などと「斤」という単位(1斤は0.6kg)を使っていた。その後、「英斤」といって数値は「ポンド」だが単位を「斤」と呼んでいた時期があった。現在でも「斤量」と呼ぶのはその名残。キログラムになったのは1928年から。
last update : 2006/11/20
first entry : 2007/08/05



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【栗毛】【グレード制】【黒鹿毛】
栗毛(くりげ)
全身の被毛が黄褐色で、長毛は被毛より濃いものから淡く白色に近いものまである。サラブレッドでは鹿毛に次いで2番目に多い。なお両親がともに栗毛であるならば、その産駒も必ず栗毛となる。これは栗毛遺伝子が劣勢遺伝子によるものである。これを「栗毛の法則」という。
last upadte : 2005/09/17
first entry : 2005/09/17


グレード制(ぐれーどせい)
重賞競走の格付け制度のこと。
数ある重賞競走は、その開催時期・条件などで性格や重要度が異なる。そこで、どの重賞が重要で、どの重賞がレベルの低いものなのかを示す指標としてグレード制が使われている。格の高い順に、1,2,3の3段階に分けられる。
日本での採用はサラ系平地競走には'84年、障害競走には'99年のこと。以来、重賞競走には「Grade」の頭文字「G」を使い、「GT」「GU」「GV」障害競走は「JGT」など)と表記してきた。 ところが、2006年に日本がパートT国に昇格したことにより、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が定めた国際グレードにしか「G」の文字は使えなくなり、2007年以降の重賞競走で国際グレードに当てはまらない重賞競走については、「Jpn」の文字を使い、「JpnT」「JpnU」「JpnV」と表記するようになった。 「GT」と「JpnT」は国内では同列とされている。それにしても、「Jpn」って何だよ…。もっといいセンスの表記はなかったのか?
ちなみに、グレードは、何らかの理由で出走登録を受付けた時点の条件でレースを施行できなかった場合、グレードが外される、という決まりがある。実際にあった最近のケースでいうと、第32回('98)共同通信杯4歳Sは芝1800mで行なう予定であったが、降雪のため当日はダート1600mに馬場変更して施行された(勝ち馬エルコンドルパサー)。 これによりGVではなく、「ただの重賞」ということになった。また、グレード制が敷かれた'84年より前の重賞も、「グレードの付いていない重賞」である。
ちなみに、「グレード(Grade)」と呼んでいるのは、日本、北米、南アのみ。それ以外では「グループ(Group)」と呼んでいる。ともに頭文字が「G」であり、互換性もあるため大きな混乱にはならない。欧州がグループ制を採用したのが'71年、アメリカがグレード制を採用したのが'73年のこと。
last update : 2007/04/30
first entry : 2007/04/30


黒鹿毛(くろかげ)
被毛の色合いが黒味がかった赤褐色で、黒味の程度により相当黒く見えるものまであるが、眼の周辺、わき、ひばら、下腹および内股は褐色で長毛と四肢の下部の色は被毛の色の濃淡にかかわらず黒色である。
last update : 2005/09/17
first entry : 2005/09/17



<け>
【繋駕速歩】【競馬の神様】【競馬法】【減量】
繋駕速歩(けいがそくほ)
競馬のレースの一種。騎手がの後ろにある繋駕車(馬車)に乗ってレースをするもので、歩法が「速歩」でないと失格となる(人間で言うところの「競歩」に相当する)。中央競馬では3回以上もしくは30m以上を「駈歩(キャンター)」で走ると失格となった。
繋駕速歩競走
日本ではかつて兵庫県にあった鳴尾速歩競馬会でそれ専門のレースを開催したこともあった。日本中央競馬会でも'68年12月の中京競馬場での開催までレースが行なわれた。その後も地方で開催されていたが、'71年6月の盛岡競馬場での開催を最後に日本では廃止となってしまった。海外では欧州や北米、オセアニアで現在も頻繁に行なわれている。
last update : 2006/03/25
first entry : 2006/03/25


競馬の神様(けいばのかみさま)
大川慶次郎のこと。1日の全レースの連勝馬券を的中させる「パーフェクト的中」を4度達成したことからそう呼ばれた。
2006年2月26日、この日で騎手を引退することが決まっていた松永幹夫は通算1400勝が懸かっていた。ところが人気馬で勝てるレースを落としてしまい、1398勝で残り2レースとなってしまう。最終レースは単勝1倍台の有力馬だったが、残るメイン・阪急杯で騎乗するブルーショットガンは11番人気。誰もが1400勝は無理だと思った。ところがこの阪急杯を神がかり的に勝ってしまう。そして最終レースも余裕で勝利。図ったように重賞勝利と1400勝達成を果たしたことに対し松永幹夫「競馬の神様が降りてきましたね」と語った。このとき降りてきた神様が大川慶次郎だったかどうかは定かではない。
last update : 2007/04/19
first entry : 2007/04/19


競馬法(けいばほう)
日本において競馬の開催、競馬場、開催回数、入場料、勝馬投票券(いわゆる馬券)、勝馬投票法、払戻金等など競馬に関する一切を定める法律。法令番号:昭和23年法律第158号。
第1条第5項で「日本中央競馬会が行う競馬は、中央競馬といい、都道府県又は指定市町村が行う競馬は、地方競馬という。」としている。つまり中央競馬と地方競馬は法律的に異なるものですよ、とうたっている。
第3条では「中央競馬は、次に掲げる事項につき農林水産省令で定める範囲を超え、又は農林水産省令で定める日取りに反して、開催してはならない。」とし、
 (1)年間開催日数
 (2)一競馬場当たりの年間開催回数
 (3)1回の開催日数
 (4)1日の競走回数
を挙げる。(2)は3回。(3)は8日。(4)は12レース。そして第2条で「中央競馬の競馬場は、12箇所以内において農林水産省令で定める。」としているので、第3条(1)は12×3×8=288日ということになる。実際、1977年以降ずっとJRAは年間288日開催してきた。また年間最大レース数は288×12=3456レースということになるが、東京優駿有馬記念当日など12レース行なわれないことが何日かあり、2005年実績が3446レースにとどまるなど、フルに年間3456レース行なわれたことはない。
ちなみに、第2条の「中央競馬の競馬場は、12箇所以内において農林水産省令で定める。」で言う12ヶ所の競馬場とは、
札幌、函館、福島、新潟、中山、東京、横浜、中京、京都、阪神、小倉、宮崎
のこと。見慣れない名前が2つあるが、この2つがないと大変なことになる。というのも、第3条で掲げる(2)で、「一競馬場当たりの年間開催回数は3回まで」としているのに、実際は東京、中山、京都、阪神が年間5回も開催している。これは、“但し書き”で「やむをえない理由で開催ができない場合は、他の競馬場に開催を振り替えることができる」とあるため。どういった“やむをえない理由”があるのかは知らないが、札幌と函館は年間2回なので合計2回分が浮く。それから、横浜と宮崎は当たり前だが開催ゼロなので合計6回分が浮く。合わせて8回分が振り替えられるので、上記4場が2回ずつオーバーできることになっている。仮に横浜と宮崎の名前が消えるとJRAは半年分の開催を失うことになるのである。
競馬法は馬券の購入等の制限もうたっている。第28条では「未成年者は、勝馬投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。」としている。2004年までは未成年者でない学生も馬券の購入はできなかったが、2005年1月の改正で学生であっても満20歳以上なら購入できるようになった。また第29条では胴元関係者は馬券を買ってはいけないとしている。当たり前であるがインサイダーの恐れがあるからだ。
競馬法ではさらに面白いことも定めている。正確には「競馬法施行令」というものなのだが、そこの第1条で「日本中央競馬会は、次に掲げる設備を備えた競馬場においてでなければ、競馬を開催してはならない。」とし、(1)として「長さが1周1,600メートル以上で幅が20メートル以上の馬場」を挙げている。現に最小の福島競馬場は1周が1600mとなっている。地方競馬に関しても同様に、第17条にて「長さが一周1,000メートル以上(ばんえい競走のみを行う競馬場にあつては、200メートル以上)で幅が16メートル以上の馬場」でなければ開催できないことになっている。
また「競馬法施行令」第5条で「(中央競馬の)競走は、平地競走、速歩競走及び障害競走の3種とする。」とあり、今では実施されなくなった速歩競走もまだ法律的に施行可能なのである。それから第6条では、「平地競走の距離は600メートル以上、速歩競走の距離は1,000メートル以上、障害競走の距離は1,600メートル以上とする。」とある。
「競馬法施行令」第7条では「出生の日から2年(障害競走にあつては3年)を経過しないは、競走に出走させてはならない。」とある。したがって当歳や1歳馬による競走、2歳馬の障害入りは法律的にあり得ないのである。
last update : 2006/05/03
first entry : 2006/05/03


減量(げんりょう)
体重を減らすこと。騎手は日々これとの戦いであり、減量は義務である。勝負服などの服装や、ブーツ、鞍などを含めて馬齢重量で最軽量の54kgにするため、体重は50kg程に維持しなければならない。これで日頃維持できていれば良いが、たまにハンデ戦などで54kgより軽いに騎乗するとなると、そのときに合わせて体重を絞る必要が出てくる。それどころか、日頃50kgに維持することさえ難しい太りやすい体質の騎手は毎日が減量との戦いとなる。減量がキツくて騎手を辞める者も少なくない。ちなみに武豊は手首を握っただけで体重が何kgあるか判るという。
ベテラン騎手との技量の差を埋めるハンデで、見習騎手に対して負担重量を勝利度数に応じて減ずる制度。見習騎手特別競走またはハンデキャップ競走以外の平地、障害競走に騎乗するときは、勝利度数が30回以下は3kg、31回以上50回以下は2kg、51回以上100回以下は1kgを負担重量から減ずることができる。出走表には、3kg減が▲、2kg減が△、1kgが☆で表示している。
last update : 2006/04/03
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<こ>
【合コン】【控除率】【幸福馬券】【ゴーグル】【国営競馬】【小倉競馬場】【国庫納付金】
合コン(ごうこん)
武幸四郎が愛してやまないもの。彼に合コンを仕込んだのは一年先輩の福永祐一。栗東トレセンには「栗東トレセン合コン部」なるものが存在するらしく、福永祐一が部長、武幸四郎が副部長。
last update : 2006/06/13
first entry : 2006/06/13


控除率(こうじょりつ)
ある賭けにたいしてどれだけの手数料をとられるかの割合。「還元率」「ハウスエッジ」とも呼ぶ。似た言葉に寺銭(テラセン)があり、これは割合だけでなく一定の手数料、参加料も含む。
日本の公営競技(競馬、競艇、競輪、オートレース)の控除率は約25%。競馬に限って言えばこれは世界的に見てかなり高い。安田伊左衛門は1946年4月『競馬の再開について』と題した構想の中で控除率について「1割どまりと言いたいが、せめて1割5分に止むべきだろう。 (中略) 楽しみ料の範囲を逸脱するものであってはならない」と述べている。
ちなみに、他のギャンブルを見てみると、日本の公営宝くじが46%〜57%(即時換金性の高いスクラッチくじなどは控除率が高く、ジャンボ宝くじやキャリーオーバー発生中のロト6などは低い)。スポーツ振興くじ(toto)が50%。スロットマシンが3%〜15%くらい。バカラ(「キング・オブ・カジノ」と呼ばれるカードゲーム。よく暴力団がこれで摘発される)が1%〜4%前後。こうして見ると、最近売り上げが落ち込んでいる公営競技や宝くじは控除率が高く、根強い人気のスロットや違法ながら摘発者が減らないバカラなどは控除率が低い。やはり人は控除率の低いほうへ流れるものである。
ならば近年売り上げが減少して久しい競馬も控除率を下げればいいじゃないか、と思われるフシもあるだろう。しかし事態はそんな簡単ではない。というのも、省庁間の問題へと発展するからだ。競馬を監督するのは農林水産省。同様に他種公営競技の競艇は国土交通省、競輪とオートは経済産業省だ。これら経営体力の弱いものを差し置いて競馬=農林水産省だけが控除率を下げれば他が打撃を受ける。そんなことをすれば農林水産省が別案件で国交省や経産省から嫌がらせを受けるのは目に見えている。この、いわば「ギャンブル護送船団」という体質が控除率引き下げの実現を不可能にしているのだ。だがもうそんなことは言ってられないはずだ。2005年度の馬券売上はピークだった'97年の72.8%まで落ち込んだ。控除率を下げて流出した客を取り戻す、これを本気で考えなければ…。
last update : 2006/04/07
first entry : 2006/04/07


幸福馬券(こうふくばけん)
幸英明と福永祐一を組み合わせた馬連馬単の馬券のこと。以前、関西で一部のファンの間で親しまれていた。あまり実現しない1・2着の組み合わせなので、実際のところ幸福になれない。幸英明の代わりに武幸四郎でも可、という人もいたが、こちらでも幸福になれる確率は低い。類似馬券に「シイタケ馬券」がある。
last update : 2006/06/13
first entry : 2006/06/13


ゴーグル
騎手がレースで着用する防砂・防風メガネのこと。
競馬用のゴーグルというものがちゃんとあるのだが、'97年のダービーの追い切りでシルクライトニングに乗った安田富男はなぜかスキー用のゴーグルを着用していた。
不良馬場のときなどは泥がいっぱい飛び付着するため、ゴーグルを数枚重ねて装着する。細江純子はこの重ねたゴーグルをに騎乗しながら1枚ずつ外すのができずに武豊にレクチャーを受けていた。一方、吉沢宗一がかつて土曜競馬中継で、降雪のため競馬中継がなくなって余った時間で「重ねたゴーグルの外し方講座」をやったが、親指一本で見事に外して見せた。
馬場が湿っているのに1枚しかゴーグルを装着していない場合、その騎手は逃げの戦術に出るつもりだということが判る。'95年の帝王賞でツインターボに騎乗した武豊は勿論逃げのつもりだったのでゴーグルを1枚しか付けていなかったが、スタートを失敗して最後方からの競馬となり、1枚しかないゴーグルはすぐに砂だらけ、あとは砂をかぶらないように馬群の外外を回るしかなく、まったく競馬にならず最下位に沈んだ、ということがあった。
last update : 2006/06/08
first entry : 2006/06/08


国営競馬(こくえいけいば)
1948年(昭和23年)〜1954年(昭和29年)まで、農林省畜産局競馬部が主催した競馬のこと。
それ以前は日本競馬会という団体が主催していたが、戦後になって制度が変わり、農林省のもとで競馬が行なわれるようになった。国営競馬を引き継いだのが現在の日本中央競馬会。今でも日本中央競馬会のことを国営競馬と呼ぶ人がいるが、日本中央競馬会はあくまで農林水産省の管轄化にある特殊法人であるので、国営ではない(もっともJRAのお役所体質を揶揄してわざと国営と呼ぶのだが…)。ちなみに、地方競馬に対して国営競馬のことを指して「公認競馬」という呼び名もあった。
last update : 2006/04/07
first entry : 2006/04/07


小倉競馬場(こくらけいばじょう)
かつては狭い小回りのコースだったが、'99年にリニューアルしてコース幅も広がり明るい雰囲気の競馬場となった。また、「セルシステム」と呼ばれる芝生の根に直接散水する装置を世界の競馬場で初めて採用。所在地:〒802-0841 福岡県北九州市小倉南区北方4-5-1。
コース図
コースの特徴は最大高低差3mの平坦小回り。直線が短い割に差しが届く。最後の直線は293m。
小倉大賞典小倉記念北九州記念。この3レースを小倉3冠と称し、2005年にはメイショウカイドウが27年ぶり史上4頭目となる小倉3冠を達成(過去の3頭は、アトラス、ロッコーイチ、ミヤジマレンゴ)
開催は2月の1開催と、夏7〜8月の2開催。夏開催の始めは芝がよく育っているためか速いタイムか計測される。2004年は芝1700m、1800mで日本レコードが出た。
last update : 2006/03/27
first entry : 2005/07/17


国庫納付金(こっこのうふきん)
JRAが馬券の売上から国に納めるカネのこと。
馬券の売上の10%を「第一国庫納付金」という。つまり、馬券を100円購入すると、そのうち10円は国のものとなる。控除されるのは「控除率」の項で述べたとおり25%なので、残り15円はそっくりJRAの取り分となるかというとそうでもない。開催コストや広報費などの「競馬事業費」、競馬賞金などの「競走事業費」、役職員給与などの「業務管理費」、といった各種経費を差し引いて、尚且つそれでも残った剰余金のうちの50%を「第二国庫納付金」といってこれも納める。つまりJRAはどんなに利益を出そうと努力しても半分は国に吸い上げられるわけだ。これではJRA職員が本気になって働こうという意欲を掻き立てるとは言い難い。
では、この国庫納付金はどのように使われるのか。「約3/4は畜産振興に、1/4は社会福祉に充てなければならない」と日本中央競馬会法第36条でその使途を定めている。だが実際はというと、湾岸戦争の戦費に投じられたこともある。また、“畜産振興に充てる”とは農林水産省関連の各法人への助成という意味だ。農林水産省の業務は非常に裾野が広く、関係公益法人だけでも500近くあり、例えば、「農漁村地域水系環境保全事業」(事業内容「畜産業に起因する水質汚染問題解決を図るため、地域ぐるみの環境美化活動を推進する」…早い話が「海辺や川辺の掃除」)に3億5000万円近く交付した過去がある。他にも、「ダチョウや鹿を家畜として利用するための研究」への助成に7000万円というのもある。競馬がもたらしたカネは競馬に関連するものに還元するべきではないか。ファンのカネを何だと思っているのか!
こういった畜産振興事業への国庫金交付は実のところ、農林水産省の天下り職員の受け入れ団体のランニングコストを補填しているのに過ぎない。競馬ファンは農林水産省職員の天下り先を確保するためにカネを投じているのではない! こんなことを続けていてはいずれ本当に競馬は見限られてしまうのではないか。いっそ国庫納付などやめてしまえばいい。
last update : 2006/04/07
first entry : 2006/04/07




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